この記事は2023年7月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年7月18日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の米ドル/円に関しては、揃った移動平均線2本(90日と200日)が非常に堅かった印象。144円台のロングが残っていた状況下で12日(水)に発表されたCPIと13日(木)に発表されたPPIがともに非常に低い数値でドルが売られ、140円を割り込み137.23円付近まで急落する展開となった。
ところが日足での6連続大陰線を止めたのがこの2本の移動平均線だ。137円台はどこかで止まると想定はしていたが、2本の移動平均線が位置するのが137.10円付近、フィボナッチの半値に当たるのが137.35円で、ちょうどその中間で止まった格好となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは137.00~140.90円。戦略的には戻り売りから入りたい。
マーケットが現在、最も注目しているのは日銀のYCCに関してだ。個人的にはYCCを解除するとしても9月かそれ以降だと思っているが、次の日銀政策決定会合で解除するとの見方も広まっている。
そんな中、先週15日(土)からFOMC前のブラックアウト期間に入った。そのためここからは発言は出てこないため、少しトレードが難しくなりそうだ。今はあまり無理せず、来週のFOMCと日銀政策決定会合を待ったほうがいいかもしれない。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。