この記事は2023年7月24日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=m.mphoto/stock.adobe.com)

2023年7月24日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落、ドルが急速に買い戻されている。円は下落通貨のなかではNZドルに続き下落の第2位(-2.15%)、円売りの流れも強まっている。

今週末28日(金)の日銀金融政策決定会合を前に金融政策は据え置かれる可能性という報道が相次ぎ、先週は後半にかけて円売りが加速した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は米・欧・日の順に金融政策が発表される中銀ウィーク。27日(木)の米・欧は25bpの利上げがほぼ確定的。焦点は米国の利上げが今回で完全に打ち止めになるかどうかだ。

今週、台風の目となりそうなのはやはり28日(金)の日銀金融政策決定会合だろう。先週、政策据え置きの可能性が伝えられたことで、政策変更を予想する民間のエコノミストは少ない。

しかし、今回の会合は年4回ある展望レポートをだす会合。CPIの見通し変更次第では現在の緩和スキームを全て維持することに矛盾が生じる。

政策維持、可能性は低下したが政策変更、このどちらの可能性も加味して、トレード戦略を建てるべきだろう。オプション市場では今週米ドル/円の約6円の変動を織り込む。予断なくのぞみたい。

今週は米ドル/円で138.00~144.00円、ユーロ/米ドルで1.1000~1.1250ドル、ユーロ/円で155.00~161.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。