この記事は2023年7月25日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=denisismagilov/stock.adobe.com)

2023年7月25日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週、ユーロ/米ドルが1.1500ドルを目指すと予想したのだが、逆の動きとなってしまった。そのように予想したのはドルインデックスが100.80の重要なサポートを割り込んでいたことからで、特に対ユーロでの更なるドル安が進むとみていた。

しかしながら、ドルインデックスが再びサポートよりも再び上に切り返す展開となったため、ユーロ/米ドルは下落の流れとなっている。ドルインデックスでのサポート割れは、フォールスブレイクだったということになり、反動でしばらくドルの買い戻しが続く局面が来るかと思う。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週のFOMC、ECBに関してだが、内容的には既に織り込まれている。結果発表後の会見が重要で、パウエルFRB議長やラガルドECB総裁がそれぞれどの程度タカ派的かということで今後の相場が占われるだろう。

ただ欧州に関しては、かなりの景気後退を表す指標結果が出ているため、やはりあまり強気にはなれないのではないだろうか。

最大の焦点は28日(金)の日銀の金融政策決定会合だ。YCCの変更となれば3~5円は円高に動くだろうし、政策変更無しとなれば145円より上へ結構な円安が進みそうだ。もし今回変更がなかったら次回の決定会合は9月なので、マーケットが暴れる時間は十分にある。

とりあえず今週は28日(金)の日銀の金融政策動向に注目したい。

▽米ドル/円の日足チャート

230725shimaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。