この記事は2023年8月1日（火）に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年8月1日（火）の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週28日（金）、日銀のYCC修正が入り、一旦海外勢が元気よく円買い・ドル売りをしたものの、結果的には切り殺されたような形で高値更新となり、騙されたような状況だ。
長期金利の上限が0.5％から1.0％に拡大されたと解釈して、円買いをした訳だが、昨日7月31日（月）には0.6％で臨時オペを実施した。これには驚いたが、そもそも日銀は最初から長期金利を上げるつもりはなかったようだ。
ただ、そうわかってもマーケット全体がなかなかすぐには切り替えられず、怒涛の損切りが出ているような気がする。ただ、この一連の動きというのが実は、ものすごくチャートに則した動きだった。
先週7月28日（金）の日銀の政策金利発表後に急落した際の安値は、一目均衡表の雲の下限と90日移動平均線でほぼ止められた。そして同日の高値は雲の上限と21日移動平均線付近で止まっている。
こうして各線に止められていたこともあり、そう簡単に上には行かないのではないかと思っていたが、あっさり突破されてしまった。ということでここからは上値追いとなりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル／円予想レンジは138.70～143.30円。一昨日7月30日（日）に想定した際は、予想上値を142.30円と考えていたが、昨日7月31日（月）に突破されたので修正したい。
レベル感からショートを振れない状況で、なおかつ騙された海外勢の怒り狂った円買いポジションの投げでこの流れになっているのだろう。よって目先はブルで怖々買いでついていくしかなさそうだ。
上がったら小まめに確実に利食って、オーバーナイトなどは避け、リアルタイムトレードに徹したほうがいいだろう。
▽米ドル／円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
