この記事は2023年8月2日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=TWEESAK/stock.adobe.com)

2023年8月2日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀政策会合でYCC柔軟化を決定したものの、マーケットは円高ではなく、円安で反応している。

円安の背景として日銀が連日、指値オペの通知をしているほか、植田総裁が「YCC修正は政策正常化に動き出すものではない」としており、結局日銀は緩和継続というスタンスが円安相場の支えとなっている。

尚、本日2日(水)、格付け会社フィッチ・レーティングスが、米国の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げたことで、米ドル/円は一時142.70円付近まで下落する場面もあったが、大局に変化はないと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀が明確に引き締めに向かうと意思表示しない限り、円高トレンドにはならないようだ。日本の長期金利を眺めながらになるが、米ドル/円は下がったところを拾っていきたい。

また、明後日4日(金)には米雇用統計を控えており、予想を上振れる内容であれば、米ドル/円は再度145円を試す展開だろう。ただ、145円付近では介入警戒感もあり、上値が抑えられそうなところではあるので、突っ込み過ぎないように注意はしたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

230802iguchiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。