この記事は2023年8月23日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2023年8月23日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

マーケットはジャクソンホール会合を控えて、様子見モード。そんな環境下、じわじわとユーロが対ドル、対スイスで軟調になっている。

要因は中国経済の不確実性が高まっていること。中国経済の失速を為替で表現するのは、主に豪ドルが使われる。上海株の急落や、中国経済の失速の報道が増えると真っ先に豪ドルが売られることは為替のコンセンサスでもある。

ただユーロ圏経済は中国経済へのエクスポージャーが高く、2022年にはユーロ圏の貿易相手国の上位4位に入っている。よって、このところの中国経済に対する失望は、ユーロ経済のリスクに拍車をかけているという見方が拡大している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

以前から注目しているスイスフランの強さは変わらず。結果、ユーロ/米ドル、ユーロ/スイスフランの戻り売りで臨みたい。

▽ユーロ/米ドル日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。