この記事は2023年10月2日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=marketlan/stock.adobe.com)

2023年10月2日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨はNZドル(+0.62%)のみとなり、それ以外の通貨は下落とドル高が続いている。

円は下落の第2位(-0.66%)、ユーロと同位置につけた。ユーロ/米ドルは先週まで実に11週続落、最近のドル高を主導する。

米ドル/円の先週のレンジは約1円45銭、特に9月26日(火)以降は4営業日連続で149円台で引けており、150円の大台を目前にやや動きは鈍っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

懸念された米政府機関閉鎖は、週末の薄氷の合意のもとでつなぎ予算が可決され回避された。

週明け本日2日(月)朝のオセアニア市場は先週末比、ドルがギャップアップで寄付き、米ドル/円は午前6時50分現在149.50~149.55円付近で推移する。今週は月初でもあり、多くの経済指標の発表を控える。FRBはこの先の政策修正に関し、データ重視の姿勢を表明している。

最大の注目は今週末6日(金)の米国9月の雇用統計だろう。雇用関連指標は経済指標のなかでは遅行指標であり、景気拡大の末期でも半ば良くて当然。市場予想通りかそれを上回るのがあくまでメインシナリオ。対欧州通貨、対円ともに引き続きドルの深い押し目は買いだろう。

今週は米ドル/円で148.00~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0450~1.0650ドル、ユーロ/円で156.50~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。