この記事は2023年10月3日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年10月3日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は介入警戒と上値追いで、米ドル/円150円台でのせめぎ合いの週となりそうだ。ただ2022年10月の高値である151.95円付近は超さないと見ている。
現在、米国の金利は高止まりだが、日本の金利に関してはすぐに変化が起こることはなさそうだ。となると依然、日米の金利差は開いたままとなる。米景気が悪化してくれば多少ドル売りになるのかもしれないが、株価が若干崩れ始めてはいるものの、これといった悪化の兆しはないのが現状。
またインフレ懸念も沈静化していないため、基調としてはやはり上値をジリジリ狙う展開だろう。マーケットの注目は、実弾介入がどこで入るかの1点に集まっている気がする。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは148.00~151.50円。現在高値圏のため買いづらいのはわかるが、介入で下がるのを期待してショートを振るのはNG。選択肢として買い回転しかないと思っている。
ただし先週同様、リアルタイムトレードに徹し、オーバーナイトの持ち越しや、寝る前の買いオーダーなどは出さないようにしたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。