この記事は2023年10月23日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=gstockstudio / stock.adobe.com)

2023年10月23日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、3週連続してスイスフラン(+1.10%)が上昇最上位に位置する。引き続き、地政学リスクの高まりから国際的な投資・逃避資金のスイスへの流入が続く。

円(-0.19%)は下落の最下位に位置しており、週間レンジではわずかに1円21銭と先週から一段と縮小、小動きが続く。注目のパウエルFRB議長の講演を終えても、為替市場に大きな流れは発生していない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は26日(木)に米国で第3四半期のGDPが発表予定で、市場予想は前期比年率で+4.3%(前回+2.1%)。アトランタ連銀が公開するGDPナウをみると、先週の半ばに更新済みで、その市場予想は何と+5.4%、好結果はかなり市場に織り込まれている。

すでに市場の焦点は、来週の日米英の金融政策の発表に向かう。この中で変数は日本、今回は展望レポートを公開する会合でもあり、すでに一部通信社は物価見通し上方修正の可能性を伝える。週末の日経電子版も7月に続いてのYCC(イールドカーブ・コントロール)の再修正の可能性を報じた。

基本円売り継続だが、散発的に流れるヘッドラインニュースには十分注意しておきたい。今週は米ドル/円で148.00~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0500~1.0700ドル、ユーロ/円で157.00~160.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。