時価総額ランキング上位10社(2022年4月20日時点)

下記は時価総額ランキングの上位10社だ。いずれも誰もが知る大手企業である。

【時価総額ランキング】トヨタがトップ独走、半導体関連&金融関連が急伸

1年前から急増した会社は?

コロナ禍の影響を受け、企業の時価総額も変動が見られる。「会社四季報」2022年春号に掲載された記事をもとに時価総額増加率の高い企業を見ていこう。トップは、ここでもトヨタ自動車。順調な業績回復とEV車戦略の評価により株価が上昇。揺るぎない強さを見せている。

2位は、時価総額ランキング9位の東京エレクトロン。半導体製造装置が急伸を見せ、特にDRAM向けの商品が想定を超える好調ぶりとなっているのが要因だ。半導体関連銘柄では、そのほかレーザーテックや新光電気工業なども増加額トップ50にランクインしている。流通の制限で打撃を受けていた海運関連の日本郵船や商船三井は、それぞれ6位、15位と健闘。大幅増配の見通しとなっている。

自動車関連では、デンソーが5位、ホンダが8位、いすゞ自動車も38位に入り、業界全体の復調も見えているが、世界情勢の問題から部品調達の遅れが気になるところだ。一般消費者と直接的な関わりが深い分野では、セブン&アイ・ホールディングス、味の素などが上位にきている。

また銀行、保険をはじめとする金融関連銘柄も注目だ。三菱UFJの3位を筆頭に東京海上ホールディングス11位、第一生命26位、三菱HCキャピタル30位といった顔ぶれがそろう。金融緩和政策の終了に従い高配当の銘柄への評価と人気の高まりが感じられる。

時価総額は企業価値のひとつの指標

時価総額は、株価が基本となってはいるが、企業全体の価値を確認できる指標だ。時価総額の変化から市場の企業評価も見えてくる。将来性や事業戦略の動きなど思わぬ気づきが得られることも多い。気になる企業がある時には、株価と合わせて時価総額を確認してみてはいかがだろうか。

著:千葉 悦子
MOS(マスター)、統計士、着付け技能士、スペイン語検定2級、生涯学習インストラクター、アドラー心理学講師、プロカウンセリング、対人魅力コーチ、データベースインストラクター、PC講師、キャリアカウンセリング、心理カウンセリングなど多くの資格を所有。現在はビジネス系、IT系、転職・求人系、人事管理などの記事を多く執筆。アドラー心理学をベースとしたメンタル記事も得意。
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