本記事は、安 慶陽氏の著書『孔子が教える金運易学』(さくら舎)の中から一部を抜粋・編集しています。

金運
(画像=Nuno / stock.adobe.com)

金運は目に見えないが、つかむことはできる

金運をつかむというのは、どういうことでしょうか。そもそも、金運は目に見えませんよね。その目に見えないものをつかむのに必要なのが「思考と行動の選択」です。

つまり、より豊かにお金を循環させる思考を選び、そこから行動する。これが金運をつかむことにつながっていきます。

突然ですが皆さん、スーパーに行って30%割引、50%割引になっている商品、大好きではありませんか? 私は大好きです(笑)。

金運をつかみたい場合、割引商品を買ってはいけないということではありません。ただ、どういう思いで手に取って購入するか。ここが、非常に大切です。

値引きの札を見たとき、心の中でどのような反応をしているでしょうか。多くの普通の人は、「安く買える。お金を出すのが少なくて済む。ラッキー!」となるでしょう。

けれども、これまでと同じことをしていたら、金運はつかめません。ちょっと普通ではない、普通の人の想像をかなり超えたことをするからこそ、結果が出るのです。では、普通の人の想像をかなり超えた考え方とは、どんなことでしょう?

「これは早く買ってあげたほうが、お店側も喜ぶ商品だ」と捉えます。なぜなら、売り上げ0円でゴミや返品が出るよりも、多少値引きしたとしても誰かに買ってもらったほうがお店側は助かるからです。

つまり、割引の表記は、「お店側からのSOSだ」と捉えるのです。

そこから、「ちょうどこんな感じのものを食べたかったし、今夜はこれにしよう。それで大好きなお店が助かるなら、それに越したことはない」。そう思うと、相手にベクトルが向きます。

「安く買える。ラッキー!」は、自分にベクトルが向いていますが、後者は明らかに相手に向いています。こういう考え方をできるかどうかが、金運をつかめる人とつかめない人の違いなのです。

ですから、30%割引、50%割引の商品を探している自分に、罪悪感なんて持たなくて大丈夫です。それを手に取るときの思考を変えればいいわけです。そうしたら、あなたの行為はお店が喜んでくれることになります。

金運をつかめない人が犯しがちな例も、2つあげておきましょう。

1つ目は、「安いから」といって、余計な物まで買ってしまうこと。よく、「安物買いの銭失い」といいますよね。これをする人は、いつまでたっても金運がつかめません。

これはお金やビジネスについて学ぶ前、実際に名古屋であった私の話です。「1つ1万円するバッグが、今日は2つで5,000円!」と、なんとも魅力的な文言で、女性向けの素敵なビジネスバッグが売り出されていたのです。

前々からバッグを買おうと探していた私は、1つだけでよかったのですが、「え、2個で5,000円なの!?」と、飛びついて2つ買ってしまったのです。

本当に豊かでお金を持っている人たちは、こういうとき、どうすると思いますか? 「本当に欲しいものを、1万円で買うからいいです」となります。今なら絶対にしませんが、安さにつられた私の行為は、金運的にはあまり勧められません。

先ほどのスーパーの話にもありましたが、「50%引だから」もしくは「2個で5,000円だから」という理由で、「安いから買っておこう」と、欲しくもないものを買うのは心に余裕のない人の思考です。

本当にそれが欲しいのかどうか。それを自分に問いかけずに、こうした思考で行動していては、いつまでたっても豊かになれません。

「値段は見るが、値段で決めない」ことをルールにして買い物をすると、無駄遣いも減るのではないでしょうか。

後日談ですが、2つのうち気に入ったバッグを1つ自分のものとし、もう1つは仕事で使えるバッグが欲しいと言っていた母のものとなりました。安いとはいえ、バッグが無駄にならずに済み、母も喜んでくれました。

2つ目は、お金を受け取る側となった場合の話です。「お金のブロックがあって、受け取れない」という方がいますが、自分でこのように言うことで、さらなるブロックを積み上げていることを自覚してほしいのです。

本当にお金が好きな人は、受け取ることも大好きなので、「どうやって受け取ろうかな」と考えます。お金にブロックのある人が陥りがちなのは、自分が相手に売ろうとしているものに自信がなく、相手から言われてもいないのに自分から価格を下げてしまうことです。

相手のことを考える前に、「私のサービスで相手が支払う金額はせいぜいこんなものだろう」と、自分を安く見積もってしまっているのです。

これはお金をもらうことに対して、申し訳ない=いけないことという思い込みに支配されています。このような考え方は人をよけいに貧しくします。

まず、「相手に払わせてあげる(=快)」と考えましょう。「お金をもらう」というのは、自分にベクトルが向いているということです。相手にベクトルを向けましょう。

「相手が今以上にたくさん喜んでくれるものを差し出したら、きっと『買います』と言ってくれるだろうな」という思考を持つようにします。そして、お金を受け取るためのアイデアを練っていきましょう。

たとえば5,000円の価値だからといって、そのまま5,000円と提示して、「はい、どうぞ」と差し出しても、より豊かになるための金運はつかめません。

「本当にこれが5,000円でいいんですか!?」と相手が思うくらいの付加価値をつけたら、相手の喜びとともにお金はあなたのところに巡ってきます。

周りの人を喜ばせることができて、その喜びを見える化して数字にしたものが、5,000円、10,000万円、50,000万円、100,000円……という売り上げなのです。ですから、人を喜ばせることが大好きな人には、お金がいっぱい入ってくるようになっているのです。 ところがなかには、人が買おうとする前に「2,000円でいいですよ」と値引きしてしまう人がいます。これは「自分が提供しているものは、その程度のものです」と言っているのと同じことです。

それでは受け取った人も、喜びません。ということは、喜びのエネルギーもお金も、大切にしていないやり方ということになります。

こうして考えると、金運というのは目には見えないものではありますが、私たちの「思考」「言葉」「行動」からうかがい知ることができるのです。

金運がまだ足りないと思う方は、ぜひ今からご自身の「思考」「言葉」「行動」を変えていきましょう。自分で認識できる部分を変えることで、目に見えない金運をつかめるようになります。

『孔子が教える金運易学』より引用
安慶陽(アン・ケイヒ)
1977年12月7日、愛知県に生まれる。大手採用支援会社でキャリアコンサルティングの実績を積み、2010年に人材開発コンサルタントとして独立。現在は東洋思想、陰陽五行理論などを用いた独自の「帝王学」で経営や生き方の講演を行う。自著の『孔子経営手帳』は、自費出版では異例の売り上げ累計2万5000部を突破。「社長の家庭教師」との異名を持つ。著書に『必ず結果を創るビジネス帝王学』(KADOKAWA)がある。

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