本記事は、安 慶陽氏の著書『孔子が教える金運易学』(さくら舎)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=Gajus / stock.adobe.com)

自分も周りもお金持ちにする言葉の魔法

もう1つ、お金と仲良くなれる習慣をお伝えしましょう。

お金を「ない」から「ある」に変えるための口癖として、「お金だったらあるよ」「お金ならあるよ」という言葉をお伝えしました。ここではまたちょっと違った習慣をご紹介します。

私が主宰する勉強会でよく使っているのが、「〇〇しそうな予感がする」という言葉です。自分、もしくは相手が望む言葉をここに入れて、口に出すだけ。メンバーさんたちはみんな、これをものすごくよく使っています。

「うまくいきそうな予感がする」「商品が飛ぶように売れる予感がする」「宝くじ、次は当たる予感がする」など、自分が望むことだけを口にするのがポイントです。

また、「〇〇を達成します」と目標を言いきる形にすると、抵抗を覚える人も多いのですが、これを「〇〇を達成しそうな予感がする」に変えると、抵抗感が和らぎ、本当に達成できるような気分になり、それが現実となりやすくなります。

相手が望むことをこのやり方で言うのも有効です。「〇〇さん、半年後はすごい家に住んでいる予感がする」「△△さん、売り上げ達成しそうな予感がする」「⃞⃞さん、金運がものすごく上がりそうな予感がする」などと言われたら、相手も嫌な気はしないでしょう。

自分も周りもお金持ちにしたいと思ったら、ぜひこの言葉をたくさん口にするようにしてください。仕事でも、人間関係でも「〇〇しそうな予感がする」と、望むことを言っている人たちは、なぜか望む人生を送れるようになっていきます。

新しい言葉の習慣を作ることは、新しい思考を取り入れることでもあります。

思考の大元になる脳には、主語を認識しないという特性があります。たとえば、あなたが誰かに「Have a nice day!(よい1日を)」と言うと、脳はそれを自分事として受け取り、自分にもよい1日を作り出そうと働きかけてくれます。

このように、脳は発したどんな言葉も、自分に向けてプログラムしているのです。そのため、「〇〇しそうな予感がする」と言うことで、自分にもうまくいく未来が訪れるようになります。

こう考えると、「〇〇しそうな予感がする」はもちろん、「ありがとうございます」という言葉も、非常に重要だということがわかります。こう言い続けることで、ありがたいことばかりが実現するようになるからです。

ただ、こうした言葉を「口にしていると気分がいいから」という程度で言っているうちは、言葉の魔法は発動しません。なぜなら、「借金」があるからです。

たとえば、義務教育を終えた16歳から「ありがとうございます」を1日30回言ってきた人と自分とを比べたら、圧倒的に数が少ないことがわかります。

当時の自分は1日10回くらいしか言っていなかったとすると、20回分の「ありがとうございます」が足りません。20回×365日とすると、1年間で7,300回の不足。

今、自分が46歳だとしたら、7,300回×30年分=21万9,000回分が足りません。この部分が借金になります。

これを返済しながら、1日30回の「ありがとうございます」を言おうとすると、もう呼吸するように、無意識のうちに言っているくらいまで徹底してやらなくてはいけません。

1日30回+返済分20回を30年かけて、なんて悠長にやっていたら、魔法が発動するのは76歳。もう80歳近い年で、魔法が起きたとしても、できることは限られてしまいます。

だったら、気づいた日からなるべく早く、たとえば3年で返済し、人生に魔法のような奇跡を起こしてみたくありませんか。この場合、1日30回+借金分を200回言えば、完済できます。

私が主宰するグループコンサルのメンバーたちは、「ありがとうございます」をひと月で少なくとも1,000回言おうという目標を掲げています。

10代の頃から毎日30回言い続けていたら、奇跡が起きていたはずなのに、40代の今、そこそこの幸せしかつかめていない。それならば、この借金を返済して、奇跡のような幸せをつかんでみようという、ゲーム感覚で楽しんでいます。

1日100回言う人もいれば、なかには1,000回言っている猛者もいます。

この人たちはどんなときに言っているかというと、念仏を唱えるようにして1,000回言う人もいれば、日常生活に溶け込ませて数多く使っている人もいます。

たとえば、町ですれ違う人たちの顔を見て心の中で「ありがとうございます」を繰り返したり、仕事が終わって帰るときに「お疲れさまでした。お先に失礼します」というところを、「今日は先に帰ります。ありがとうございます」と言ったりしています。

挨拶するときも「〇〇さん、おはようございます(こんにちは、こんばんは)。ありがとうございます」です。挨拶してくれた人には「挨拶をしてくれて、ありがとうございます」、自分から挨拶するときは「今日も出会ってくださり、ありがとうございます」という意味を込めて言っています。

相槌でも使えます。「今日は〇○○という予定になります」と言われたら、予定を教えてくれてありがとうございますという意味を込めて「ありがとうございます。わかりました」と言います。

こんなふうに使っていると、ちょっと変かな? と考える前に、すでにもう「ありがとうございます」と条件反射的に、この言葉が口をついて出てしまう状態になっていきます。

通常、私たちは何かしてもらったときだけ、「ありがとうございます」と言っていますよね。けれど、本質は逆です。「ありがとうございます」と言えば言うほど、「ありがとうございます」と言いたくなるような現実がやってくるのです。

「食べたもので体が作られる」と言われるように、話した言葉で未来が作られます。私はこれを「言うとそうなる法則」と言っています。グループコンサルのメンバーたちは、この法則に基づいて行動しているだけなのです。

「〇〇しそうな予感がする」「ありがとうございます」は、人を喜ばせると同時に、金運を高める言葉でもあります。

これらが無意識のうちに口に出てしまうくらいの習慣にして魔法の力を発動させれば、自分も周りも自然に豊かな心を持ったお金持ちになっていきます。ぜひ、試してみてください。

『孔子が教える金運易学』より引用
安慶陽(アン・ケイヒ)
1977年12月7日、愛知県に生まれる。大手採用支援会社でキャリアコンサルティングの実績を積み、2010年に人材開発コンサルタントとして独立。現在は東洋思想、陰陽五行理論などを用いた独自の「帝王学」で経営や生き方の講演を行う。自著の『孔子経営手帳』は、自費出版では異例の売り上げ累計2万5000部を突破。「社長の家庭教師」との異名を持つ。著書に『必ず結果を創るビジネス帝王学』(KADOKAWA)がある。

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