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人気急上昇中のスポーツ漫画

近年、若者や社会人の間でブームとなっている自転車。そのなかで、自転車競技を題材にした『弱虫ペダル』という漫画が注目を浴びている。『弱虫ペダル』は、渡辺航による漫画作品で、秋田書店の『週刊少年チャンピオン』に2008年第12号から連載中である。

同社の少年チャンピオン・コミックスレーベルによる単行本が2014年10月時点で36巻まで刊行されており、累計発行部数は1000万部を突破した。これは集英社で出版している人気漫画の『暗殺教室』と同じくらいの発行部数になる。タイトルの由来は、作者の渡辺航が自転車に乗る際、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を勝手に弱虫ペダルと名付けていてそれをタイトルにしたと作者は語っている。


米国自転車メーカーとのコラボも

2014年10月6日、『弱虫ペダル』のテレビアニメ2期シリーズ『弱虫ペダル GRANDE ROAD』がテレビ東京にて放送をスタートした。また、自転車メーカーの『キャノンデール』(1971年創業、米国の自転車メーカー)とのコラボも決定した。今後のキャノンデールの展開をより一層盛り上げるものと考えられる。


『弱虫ペダル』の影響を受ける企業は

『弱虫ペダル』のテレビアニメ2期シリーズの盛り上がりの中で期待されるのが、自転車関連企業、とりわけ国内上場企業への好影響である。自転車関連上場企業と言えば、『シマノ』 < 7309 > と『あさひ』 < 3333 > を挙げたい。

『シマノ』は、変速機、ブレーキ部品などの自転車部品で世界首位であり、売上げの約75%が自転車部品だ。四季報最新号によると、欧米スポーツ車用、中国MTB用など自転車部品が想定超す伸びをしており、釣り具も好調である。最高純益更新し、増配もしている。15年12月期も新興国を軸に自転車部品が増勢している。また、 自転車部品増産に向けフィリピン工場で設備搬入中であり、15年春の本格出荷を計画している。

また、『あさひ』は、大規模自転車専門店を直営中心に展開、ネット通販もおこない、PB比率6割弱、中国、台湾へ生産委託している。四季報最新号によると、増税駆け込みの反動減に加え、土日の荒天響き既存店伸び悩んでおり、広告費負担も負担になっている。 しかし、16年2月上期に新POS端末導入を計画しており、帳票自動化など店内事務の軽減に加え、購買データ分析による販売力の強化、人員の適正配置を図る予定だ。


ゲーム販売予定の『バンナム』

バンダイナムコホールディングス < 7832 > は2015年1月29日に、任天堂3DS対応の『弱虫ペダル明日への高回転』を販売する予定だ。弱虫ペダルのゲーム化はこれが初であり、同作品の読者の間では注目を集めている。


舞台公演の『マーベラス』『東宝』

10月に東宝 < 9602 > が配給した映画では、全国10館だけの公開にも関わらず、3日間で動員約3万6000人、興行収入5,000万円を突破し、公開規模を考えると異例のヒットで、興行通信社による全国映画動員ランキングでも11位の記録を残した。また、マーベラス < 7844 > は弱虫ペダルの舞台を運営しており、その人気が分かる。 いわゆる『腐女子』と呼ばれる女性達からのその人気が高いとも言われ、漫画をきっかけに自転車を購入しているファンも多い。

世界的人気を誇る『ONE PIECE』や『ドランゴンボール』といった漫画の経済効果は計り知れなく、人気急上昇中の『弱虫ペダル』も今回紹介した企業にどれだけに影響を与えるか注目したい。

(ZUU online)

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