選挙の影響を受けるお歳暮銘柄

年末商戦の中心商品とも言えるお歳暮に影響を与える今回の総選挙。具体的に影響を受けるのはどのような銘柄なのだろうか。まず、お歳暮商品の販売を強化するビール業界がある。特にプレミアムビールは売り時なだけに業績への影響が懸念される。アサヒビール <2502> 、キリンビール <2503> 、サッポロビール <2501> は株価の下落が懸念される銘柄だ。

もう1つ、お歳暮の販売窓口としての百貨店だ。百貨店の年末商戦のまさに中心的な役割を果たすお歳暮の不振が与える影響は大きい。三越・伊勢丹ホールディングス <3099> 、大丸・松坂屋などを抱えるJフロントリテイリング <3086> 、高島屋 <8233> 、阪急百貨店・阪神百貨店を抱えるエイチツーオーリテイリング <8242> などが挙げられる。前回2012年の総選挙の際は百貨店業界の売上が、前年同月比で−1.3%と落ち込む結果となっている。他にもお歳暮商品を扱う伊藤ハム <2284> 、日本ハム <2282> などへの影響も考えられる。


その他選挙の影響を受ける銘柄は?

年末にさしかかる時期に行われる選挙の影響を受けるのはお歳暮だけではない。忘年会にも大きな影響を及ぼすことになる。12月の週末と言ったら忘年会シーズンまっただ中だ。

この時期に選挙があることによって、公務員や、政治家の後援会、政治家を応援する地方の商店会の面々などは忘年会どころではない。そのため、ワタミ <7522> 、コロワイド <7616> 、大庄 <9979> など居酒屋企業の売上にも大きく影響を及ぼすことが考えられる。今回の選挙によって日本経済を冷やすことにもなるかもしれない。

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