この記事は2023年12月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Business Pics/stock.adobe.com)

2023年12月4日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、大半の通貨が続伸となった。ドルは大幅続落となり、この数年のサンクスギビング明けのドル安を象徴する展開となっている。

週末1日(金)のパウエルFRB議長の講演は、従来通りのタカ派の内容となったにもかかわらず、市場は意に介さず利下げを織り込み、ドルは大幅安となった。

米国ではすでに来年2024年度だけで約5回の利下げを織り込み、ドル売りが進む。米ドル/円は年初来高値からすでに5円以上下げており、頭は重くなってしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年も年始からすれば円売りが進んだが、受け皿は欧州通貨に広がり、ユーロ/円が15年ぶりの高値を記録するなど様相は少し異なっていた。しかし、フランスがマイナス成長に陥るなど、景気減速がより深刻なのが米国より欧州で、ユーロ/円にも調整の波が押し寄せる。

来週は米・英・欧で金融政策の発表が予定されているが、全て据え置き予想でコロナ後の金融引き締めはほぼ終わった。今週は月初でもあり、経済指標の結果を慎重に見極める必要があるが、米ドル/円、ユーロ/円共に戻りは売り場となりそうだ。

今週は米ドル/円で144.00~148.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で157.50~161.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。