この記事は2024年1月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月9日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週はもみあいつつ、下値をトライする週となりそうだ。米ドル/円の日足チャートを見ると、先週5日(金)の米雇用統計で145.97円付近の高値をつけたものの、その後は下落している。
また、昨年2023年11月の高値である151.91円と12月の安値である140.25円の半値が146.07円付近となっており、今回の雇用統計でも超えられず、昨年12月13日もこの辺りで上値を止められたため、上値の重さを感じている。
現在の米ドル/円のレベルが20日移動平均線と200日移動平均線付近にあり、このレベルを下回り、抑えられるかを見ていきたい。
また日銀のゼロ金利解除やYCCはすぐには行われないと思っている。そのため米国の指標発表における経済鈍化が見られれば利下げの前倒し観測が強まりドルが売られるが、そうした動きを繰り返しながら3月か5月の利下げをマーケットが織り込んでいくこととなりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは142.00~145.50円。戦略的には戻り売りから入り、売り場探しをしていきたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。