この記事は2024年1月31日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dilok/stock.adobe.com)

2024年1月31日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は148円あたりでレンジ相場が続いている。一日の値動きは1円を超える日もあるが、方向感が出ていないため、短期で細かくやっているプレイヤーも多いだろう。

そんな中発表されている米指標は強く、昨日30日(火)米JOLTS求人も市場予想上振れと前回分上方修正という文句のない強さだった。これを受けて金利先物が織込む3月FOMCの利下げ確率も40%程度まで低下した。

市場参加者の注目は日本時間明日2月1日(木)未明のFOMCと、2日(金)の米雇用統計の結果に集まってくる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回のFOMCでは「政策金利の据え置き」が見込まれている。Fedウォッチャーとして知られるWSJニック記者が指摘していたような「引締めバイアス(追加利上げの可能性など)の撤回」はあるかもしれない。

いずれにせよ今回の最大の注目ポイントは、パウエルFRB議長の利下げスタンスだろう。前回12月FOMCでは「利下げ時期を議論した」と話し、それまでの「利下げ議論は時期尚早」スタンスからハト派転換したことが印象的だった。

ただ、今回ブラックアウト期間前に確認できたFRB要人の発言からは、ウォラー理事を筆頭にタカ派な発言が目立つ。パウエルFRB議長のスタンスがわかれば、米ドル/円のトレンドも出てくるかもしれないため、ついていけるように準備をしておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。