この記事は2024年1月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年1月30日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円日足チャートを見ると、添付チャートの通りヘッドアンドショルダーを形成した後、下落の流れとなり、24日(水)には146.65円付近の安値をつけている。またその後、この24日(水)の安値を中心に前日と翌日の動きをリバースヘッドアンドショルダーと見ると、これを境に再び上昇してきた。
よって現在上値が重く見えるが、目先は146円台にかけて買い場探しをしてみたいと考えている。流れから行くと150円は確かに重く、このレベルになると実弾介入はまだ出ないだろうが、介入警戒感や口先介入は出てくるだろう。
また、日本のマイナス金利解除も3月か4月になるだろうし、米国の利下げに関しても早くて3月、もしかしたら5月になるとの見方が強く、一時期は利下げの前倒しで盛り上がっていたものの、現在は後ズレしている。
これはドルの買い要因のため、それを考えるともう一段上を狙いに行く可能性がありそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、146.65~149.75円。ここからは、もみ合いつつ上を狙うイメージ。
日足チャートを見ると、昨年11月22日から4日間上ヒゲが連続しており、149.75円レベルで上値を抑えられているので、このレベルを予想上値に設定した。また年明けに8円ほど上昇し、本邦輸入企業が買い遅れていることから下がれば買いが出てくるだろう。
こうした需給バランスから考えても、米ドル/円はそこまでは大きく下がらないと思うので、下がったところでは買っていきたい。もちろん、2月2日(金)の雇用統計には注意しつつ、押し目を待って、しっかり買ってしっかり利食っていきたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。