この記事は2024年1月29日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=yurakrasil/stock.adobe.com)

2024年1月29日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨はスイスフラン(+0.46%)のみ。円は下落の最下位(-0.01%)だった。

注目の日銀金融政策決定会合は据え置きが発表されたが、マイナス金利の解除は時間の問題となり、一時的に円買いが進んだ。しかし、その動きは失速、終わってみれば米ドル/円の週間レンジは2円3銭と小幅にとどまった。

週足では見事な十字線をきざみ、目先の気迷いを色濃く映す。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は月末・月初をむかえる週であり、経済指標の発表を筆頭に多くのイベントが存在する。

注目はFOMCだが、今朝時点で据え置きの可能性が確実視(97.9%)されている。ちょうど2年前の1月のFOMCでは、「政策金利を引き上げることが適切となる」と告知した。その後の3月会合では、この局面では名実ともに緩和局面から引き締め局面に移行、最初の利上げが発表された。

今年視野に入る利下げだが、移行するにはあくまで「事前告知」が必要であり、今回のFOMCでそれがあるかが1つの焦点だ。米国では経済堅調、物価沈静化と夢のような経済環境が整う。円買いの伸びしろは乏しく、米ドル/円の深押しは買いとみる。

今週は米ドル/円で146.50~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で159.00~162.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。