オールマイティー
サーキットからツーリングまで満足
【ZX-6R】
ZX-6R。速いSSだけれどもツーリングもこなす。
人気のミドルクラス。パワーも十分で10Rよりも扱いやすい。日常でも活躍しやすくて本気を出せばサーキットでも速いのが6R。程よい前傾で、ワインディングを楽しむにはちょうど良い。大型ならではのパワーと所有感も満たしてくれる。ツーリングにも使えて、仲間との旅も楽しめる。まさにオールマイティー。
初心者も扱いやすい。けして気難しいバイクではない。SS至上主義の人たちからは、ツーリングバイクと言われてしまうくらいだが、それは逆にいうと乗りやすいという誉め言葉にもなる。低速のトルクがあるから乗りやすくなっている。前傾も本気のSSよりは楽なので乗りやすい。前傾がキツすぎるとツーリングでは辛い場面も多くなる。実用性もしっかり配慮しているバイクなのだ。
新型が出て顔が変わった。かっこいい。
よりスパルタンなスタイルになりサーキットや峠にもより似合うデザインになった。デザインだけではない。もともと6Rは、走りも音もイイ。コーナーに入るときは、姿勢を動かしたらもう曲がり始めるクイックなハンドリング。これはSSらしいポテンシャルの高さ。4気筒のサウンドも一番心地いい音色だと思う。適度に回せるミドルクラスだからこそ一番良い音を長く聞くことができる。
SSのデメリットである前傾を少しゆるくし、高回転でパワーを出しながら低速のトルクを太くするために600ccクラスながら636ccというチョイ足しをして乗りやすくした。だから本気のSSには出力としては負けていない。むしろ速く走れるのだ。日常の快適性を良くしながらSSとしての走りも満足させる。ツーリングマシンと呼ばれるのは、ツーリングにも使えて便利な、でも速いSSという意味なのだ。
●水冷4サイクル並列4気筒636cc
●最高出力122ps/13000rpm
●車重199㎏ ●シート高 830㎜
●価格:1,562,000円(税込)
最新のテクノロジー
普通自動二輪で乗れる最高峰のSS
【ZX-4RR】
ZX-4RR。ついに登場した400cc。
なんといっても普通自動二輪で乗れる。いわゆる中免で乗れるSS。ガラパゴスといわれる日本の400ccクラス。世界では通用しないから作るのに難色をしめすメーカーが多い中、やはりカワサキはやってくれました。しかも、待望の4気筒エンジン。パワーはなんとラムエアで80psという驚愕の数値。
80年、90年代にはたくさんあった4気筒400cc。今ではCB400SFもなくなって寂しいところに満を持して登場。やはり4気筒サウンド。シルキーな吹け上がり、高回転まで回せる楽しさ。14500回転で最高出力を出すなんて一昔前では考えられないハイスペックマシン。低速のトルクもしっかりある乗りやすい現代の400cc。ライディングモード、アシスト&スリッパークラッチ、クイックシフターと最新の技術で楽しませてくれます。
初心者にも乗りやすい、4つの中で一番乗りやすいと思う。
足つきも良く前傾もキツくない。アクセルのドンツキもなく、低速のトルクもある。トルクは少し細いがスピードはいつの間にか出ている。2気筒400ccと比べるとトルクの太さは無い。しかし、速いのだ。これが不思議でシルキーに回っていくので楽しいし、回転でもっていく感じ。25Rとほぼ同じ車体であることも操舵感の軽快さに寄与していると思う。
ただ、カワサキの4気筒エンジンの特徴である回せば回すほど旋回性が増していくという感覚はなく、他のZXシリーズとは異なるコーナリングをする。熟練者は同じカワサキの旋回性を求めると肩透かしを食らう。特に25Rから乗り換えた場合は特に感じると思う。けして旋回性は悪くはないので誤解してほしくないが、コーナリングの仕方、作法がちょっと異なるのだ。これは高回転でパワーを出していく出力特性によるものなのか、25Rと共通のフレームで開発したための副作用なのかわからない。
●水冷4サイクル並列4気筒399cc
●最高出力80ps/14500rpm
●車重189㎏ ●シート高 800㎜
●価格:1,155,000円(税込)