この記事は2024年2月6日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年2月6日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週2日(金)の米雇用統計でマーケットの流れが大きく変わり、再びドル高へ向かっている。米ドル/円の日足チャートを見ると、21日移動平均線と90日移動平均線がもう少しでゴールデンクロスしそうだ。
本日6日(火)現在、21日移動平均線は147.22円付近、90日移動平均線は147.42円付近に位置しており、差が20銭ほどしかない。そのため、明日7日(水)辺りにはクロスしてそのまま上がると思うので米ドル/円はやはり上昇傾向だろう。
米国の利下げに関しては、3月はなくなり5月ということになっている。そうなると、日米の金利差は以前より縮みにくくなるわけで、3月に利下げがあったらドル売りになるという気もしていたが、それがなくなった。
また日本が4月にゼロ金利解除に動いたとして、その直後は円買いになるかもしれないが、日本も一度やればしばらくは変化がないだろうから、すぐに戻ることが考えられる。そのことから下値もどんなに頑張っても135円レベルまでは下がらず、140円レベルすら戻るのは厳しそうだ。
また新NISAに関するドル買いに関しては、月間ロットが1300~1400億円程度で大きいとは言えないため、実際にはそうした思惑の方が大きいのではないかという気がする。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、147.00~149.75円。米ドル/円は1日(木)に145.90円付近まで落ちたものが現在は148円台の後半まで来ており、この流れを見てもやはりドルは強い。
もし149円を突破してきた場合、突発的に一旦149円台後半辺りまで上がる可能性はあるが、一気に150円に行く気はしない。そのためレベル感でショートを振ることなく、押し目を買うスタンスが望ましい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。