ドル/円を中心に、前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年2月12日9時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
2月9日(金)の為替相場
期間:9日(金)午前7時10分~10日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
2月9日 主な出来事
07:45 ブロックRBA総裁
「インフレの最近の動向は心強い」
「勇気づけられる兆候もあるが、オーストラリアのインフレ問題は終わっていない」
「現段階では、理事会はさらなる利上げを否定はしていないが、認めたわけでもない」
「インフレ率を押し下げるために必要なことを行う」
「利下げの前にインフレ率が目標バンド内に戻っている必要はない」
08:53 鈴木財務相
「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移すること重要」
「為替市場の動向をしっかり注視」
10:41 植田日銀総裁
「 将来の経済・物価を前提とすると、マイナス金利解除しても緩和的な金融環境当面続く可能性が高い」
「財務の健全性にも留意しつつ、適切な政策運営に努めていく」
16:00 ドイツ1月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.9%
前回+2.9%
予想+2.9%
22:30 米労働省、CPI年次改定で12月分を+0.3%から+0.2%に下方修正
22:30 カナダ1月新規雇用者数 +3.73万人
前回+0.01万人
予想+1.50万人
22:30 カナダ1月失業率 5.7%
前回5.8%
予想5.9%
28:25 ローガン米ダラス連銀総裁
「労働市場は非常に逼迫しているが、緩みつつある」
「インフレに関しては大きな進展があったが、やるべきことはさらにある」
「金利調整の緊急性は見られない」
2月9日(金)の株・債券・商品市場
日経平均 36897.42△34.14
豪ASX 7644.841△5.591
上海総合 —–
英FT 7572.58▼22.90
独DAX 16826.50▼37.33
NYダウ 38671.69▼54.64
日10年債利回り 0.726%△0.021
豪10年債利回り 4.127%△0.021
英10年債利回り 4.086%△0.035
独10年債利回り 2.382%△0.028
米02年債利回り 4.4540%△0.0253
米10年債利回り 4.1540%△0.0329
NY原油 76.84△0.62
NY金 2038.70▼9.20
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本日のひとこと
プチ注目イベントだった米CPIの年次改定は小幅な修正にとどまりました。2023年12月分は前月比の伸びが下方修正されましたが11月分が同程度上方修正されて往って来いに(ドル/円も往って来いに)。前年比でみれば総合・コアともに修正なしでした。これで晴れて、明日の米1月CPIに注目する態勢が整ったというところでしょう。
日銀のマイナス金利の解除は「時間(時期)の問題」で、もはや円を動かす材料にはなりにくい状況です。そうなるとドル/円の方向性のカギは、やはりドルの動きが握っているということに。そのドルの動きは明日の1月CPI次第ということでしょうから、ドル円の150円を巡る攻防も明日の米1月CPI次第と言えるのでしょう。
注目の経済指標
<国内>建国記念の日の振替休日
特になし
<海外>中国旧正月
16:00 12月トルコ失業率
17:00 デコス・スペイン中銀総裁、講演
18:45 レーンECB専務理事、講演
22:15 レーンECB専務理事、講演
23:20 ボウマンFRB理事、講演
24:50 チポローネECB専務理事、講演
25:00 1月米NY連銀1年先インフレ期待
26:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
27:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
27:00 ベイリーBOE総裁、講演
28:00 1月米月次財政収支
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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