この記事は2024年3月6日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年3月6日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は150円を中心に膠着状態が3週間も続いている。狭いレンジが長らく続いているということは、大きく動く前触れだと期待したい。
その大きく動きそうなイベントだが、本日6日(水)日本時間夜のパウエルFRB議長の議会証言と、明後日8日(金)の米雇用統計だろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
パウエルFRB議長の議会証言は再来週のFOMCに向けてブラックアウト前最後の発言なので感度は高い。あしもとのFRBボードメンバー発言は年後半からの利下げを匂わせており、パウエル氏も利下げに対して慎重なスタンスは崩さないだろう。
ただ、「データを見極めたい」や「利下げを急ぐ必要はない」といった想定内の内容であれば動けないかもしれない。イベント次第ではあるが、米ドル/円は長期であれば、バイホールド維持。短期であれば、150円を中心に上下80pipsレンジで何度か売買しつつ、抜けてくれたらついて行くイメージ。
また、無双状態の米国株、日本株も何かの拍子に下げ始めた場合、そのスピードは速く、米ドル/円もつられるだろう。日銀のヘッドラインもどちらかといえばダウンサイドにあり、準備はしておきたい。
今の地合いであれば、米ドル/円が沈み続けることはないように思えるので、大きく崩れたところはチャンスだとも考えている。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。