マネックス証券が潰れる?資産を守るために知っておきたい信頼性や安全性

本記事では「マネックス証券が潰れるのではないか心配」「証券会社が潰れたとき預けている資産はどうなるのか知りたい」という人向けに解説します。結論からいうとマネックス証券が潰れる可能性は低く、証券会社が倒産しても預けている資産は守られるので安心です。

マネックス証券がNTTドコモと提携することで、ドコモユーザーやdポイントを貯めている人、dカード払い利用者のメリットが多くなります。当てはまる人は、ぜひマネックス証券での口座開設を検討してみましょう。

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  1. マネックス証券が「潰れる?」といわれる理由
  2. マネックス証券の基本情報
    1. マネックス証券とNTTドコモの連携で成長期待大
    2. 証券会社が潰れると運用していた資産はどうなる?
  3. マネックス証券は潰れるといわれるデメリットを解説
    1. 手数料が他社と比べて割高
    2. 外国株は米国株と中国株のみ
    3. 米国株売却後の出金が遅い
  4. マネックス証券独自のメリットも確認
    1. 投信のクレカ積立還元率が1.1%と高い
    2. 中国株の取り扱いが豊富
    3. ロボアドバイザーである「ON COMPASS」は運用成績がいい
    4. IPOが完全平等抽選のため誰にでも当選チャンスあり
    5. 提供ツールが優秀
    6. ワン株(単元未満株)の手数料が無料
  5. マネックス証券の口座開設までの流れ
    1. 口座開設に必要な書類
  6. マネックス証券 潰れるでよくある質問
    1. 証券会社が潰れる原因は?
    2. マネックス証券が潰れるとどうなる?
    3. マネックス証券が潰れる可能性はある?
    4. マネックス証券の将来性は?
    5. ネット証券の格付は?
    6. なぜマネックス証券が潰れると検索されているの?

マネックス証券が「潰れる?」といわれる理由

「マネックス証券が潰れる」と検索されていますが、これに関する明確な根拠や理由はありません。「マネックス証券 潰れる」という検索ワードは、マネックス証券のサービスが合わないと感じた一部ユーザーの低評価や悪評、NTTドコモとマネックス証券が提携することが曲解された結果と推測できます。

実際、マネックス証券の経営状態は良好で2023年3月期は増配しています。また2023年10月4日からNTTドコモと資本業務提携を開始したことで資本が増強され、今後は9,600万dポイント会員やドコモユーザーの取り込みが見込まれています。これらの理由から、マネックス証券の将来性は明るく今後も経営が拡大していくことが予測できるでしょう。

なおNTTドコモとの提携によりドコモが中間持ち株会社「ドコモマネックスホールディングス」の株式を約49%取得、マネックスグループが約51%保有します。マネックス証券とNTTドコモが提携することで両者の強みが合わさり資産形成サービスがより拡大していくことが期待できるでしょう。

マネックス証券の基本情報

ここでは、マネックス証券の基本情報を解説します。

創立年 1999年5月
時価総額
2024年3月1日時点
約2,386億円
業種時価総額順位 証券・先物時価総額順位
8位/49社中
2023年3月期売上高 約793億400万円
格付(JCR) BBB+
口座数
2024年1月末時点
256万9,942口座
預かり資産
2024年1月末時点
約7兆7,808億円
月間約定代金
2024年1月末時点
約2兆3,075億円
(2024年3月1日作成)

マネックス証券は、1999年5月に創業したネット証券会社の大手です。時価総額は2,300億を超えており、時価総額順位は49社中8位(会社四季報情報)と同業種でも大きいことがうかがえます。2023年3月期の売上高は約793億400万円で配当金を1株あたり15.70円へ引き上げたことも注目されました。

2024年2月時点での口座数は約257万口座、預かり資産は約7兆7,808億円、JCRにおける格付は「BBB+」で安定的です。こうした基本情報からもマネックス証券は経営が安定した大手企業ということがわかるのではないでしょうか。

マネックス証券とNTTドコモの連携で成長期待大

マネックス証券

2024年1月からマネックス証券は、NTTドコモと連携し多くのサービスを提供していくことが発表されています。

【NTTドコモとマネックス証券、それぞれのメリット】

NTTドコモのメリット マネックス証券のメリット
・9,600万のdポイント会員
・デジタルとリアルの顧客接点
・多種多様なデータ
・ネット証券大手としての知名度
・豊富な商品ラインナップ
・投資情報、教育のコンテンツの充実
2024年2月18日作成

2024年2月現在、発表されている今後のマネックス証券のサービスを解説します。

マネックス証券
2024年1月 マネックス証券の投資情報サービス「マネクリ」とNTTドコモの「dメニューマネー」でコラボ記事を制作
2024年夏ごろ dカードでのクレカ積立に対応
2024年秋 ・dポイントを利用した投資信託の購入を可能に
・投信保有期間中にdポイントを付与
2024年冬 dアカウントを利用したマネックス証券へのログインや口座開設に対応
2024年2月18日作成

これまでdカードを利用したクレカ積立に対応している証券会社はなく、資産運用をしながらdポイントを優遇して貯められる方法はありませんでした。今後は、マネックス証券とNTTドコモの連携により、9,600万のdポイント会員を取り込むことが可能になるため、口座数や利用ユーザーの増加が予想されます。

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証券会社が潰れると運用していた資産はどうなる?

証券会社が投資家から預かっている株式や債券などの資金は、仮に証券会社が潰れても投資家に戻ってくるので安心です。証券会社では、会社の資産と投資家の資産は区別して管理されており金融商品取引法でも義務付けられています。これを「顧客資産の分別管理」といいます。証券会社が分別管理を行っているかどうかは、金融庁の検査や証券業協会の監査などで厳しくチェックされています。

しかし万が一のことがあって証券会社が潰れたことで投資家への資金返還が困難になることがあるかもしれません。そのようなときでも証券業界では「投資者保護基金」という制度が設けられており、1顧客1,000万円を上限として補償されるようになっています。過去には、山一証券という大手証券会社が粉飾決算により破たんした例があります。

このときも投資家が証券会社に預けていた資産は、返還され他の証券会社へ移管し運用されました。山一証券が発行元である山一社債という社債も顧客へ返還されています。このように証券会社が経営破たんしても「顧客資産の分別管理」と「投資者保護基金」という二重のセーフティーネットによって資産は守られるのです。不安がある人も、安心して資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

マネックス証券は潰れるといわれるデメリットを解説

マネックス証券は、利用したユーザーからデメリットを指摘されていることがあります。主なデメリットとして挙げられているのは、以下の3点です。

しかしこれらの評判は、詳しく内容を見ると一概にデメリットと断定することはできません。以下で詳しく解説していきます。

手数料が他社と比べて割高

マネックス証券

マネックス証券は「手数料が他社と比べると割高」と言われていますが、新NISAではすべての取引が手数料無料(一部実質無料を含む)です。しかしマネックス証券は通常口座での取引に手数料がかかるため、他社と比較してコストがかかるというイメージがあるのかもしれません。2大ネット証券となるSBI証券や楽天証券は、すべての口座の取引で手数料無料化を導入しています。

通常口座におけるマネックス証券の現物取引手数料は、以下の通りです。

【取引毎手数料コース】

1注文の約定金額 手数料(税込み) NISA口座での取引
5万円以下 55円 無料
5万円超10万円以下 99円
10万円超20万円以下 115円
20万円超50万円以下 275円
50万円超100万円以下 535円
(2024年2月18日作成)

【一日定額手数料コース】

約定金額100万円以下 550円
100万円超、300万円ごと 2,750円
(2024年2月18日作成)

手数料は、コストとなるため投資を始める際は気にしたいポイントの一つです。とはいえ、マネックス証券の新NISA口座での取引は手数料が無料(一部はキャッシュバック方式)になるため、NISA口座での取引を検討している場合、このデメリットは気にしなくていいでしょう。

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外国株は米国株と中国株のみ

マネックス証券で取り扱っている外国株は、米国株と中国株のみです。そのためSBI証券や楽天証券と比較すると「外国株の取り扱いが少ない」と感じる人もいるようです。

【外国株の取扱い状況】

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
  1. 米国
  2. 中国
  3. タイ
  4. 韓国
  5. マレーシア
  6. ベトナム
  7. シンガポール
  8. インドネシア
  9. ロシア※
  1. 米国
  2. 中国
  3. シンガポール
  4. インドネシア
  5. タイ
  6. マレーシア
  1. 米国
  2. 中国
2024年2月18日作成
※2024年2月28日時点でロシア株の売買は停止中

これだけ見ると、物足りないと感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、取扱銘柄数まで見るとマネックス証券は外国株の銘柄数が豊富でかなりマイナーな銘柄を購入できることがうかがえます。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
米国株銘柄数 5,202件 5,082件 4,997件
中国株銘柄数 1,316件 1,741件 2,628件
2024年3月1日時点

米国株の取扱銘柄数は、SBI証券と楽天証券よりも少ないですが、ほぼ同水準レベルとなっています。一方、中国株は2,000銘柄以上とSBI証券と楽天証券を上回っており香港市場に上場しているほぼすべての銘柄に投資が可能です。こうした点をふまえると、マネックス証券は外国株の取り扱いが少ないと判断するのは早計といえるでしょう。

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米国株売却後の出金が遅い

マネックス証券は「米国株売却後の出金が遅い」という評判が聞かれますが、最短で国内受渡日に銀行口座に着金されます。米国株を売却したあと、出金するためには以下の3ステップが必要です。

  1. 米ドルから日本円へ為替振替
  2. 外国株取引口座から証券総合口座へ日本円を振替
  3. 証券総合口座から銀行口座へ出金指示

最短で国内受渡日に着金とありますが、マネックス証券における米国株委託取引の国内約定日と受渡日は以下の通りです。

米国株委託取引 国内約定日 現地約定日の翌国内営業日
国内受渡日 国内約定日から3営業日目
為替振替 約定日 国内営業日の14時半までの指示なら当日
受渡日 約定日の翌国内営業日
(2024年2月18日作成)

これらの国内約定日や国内受渡日は、SBI証券や楽天証券といったほかの証券会社にも共通しているため、マネックス証券だけが遅いわけではありません。そのため、このデメリットもほかの2つの評判と同様あまり気にする必要はないといえます。

マネックス証券独自のメリットも確認

マネックス証券だけのメリットも確認しておきましょう。

投信のクレカ積立還元率が1.1%と高い

マネックス証券では、マネックスカードでのクレカ積立に対応しており、還元率は1.1%と他のネット証券と比較しても高水準です。

【ネット証券各社のクレカ積立還元率】

証券会社 クレカ積立対応カード 貯まるポイント 還元率
マネックス証券 マネックスカード マネックスポイント 1.1%
SBI証券 三井住友カード Vポイント 0.5~5.0%
楽天証券 楽天カード 楽天ポイント 0.5~1.0%
松井証券 ※クレカ積立不可 - -
(2024年2月18日作成)

またマネックス証券は、NTTドコモとの連携により、2024年夏ごろにはdカードでのクレカ積立に対応する予定です。2024年3月時点で詳細は未定ですが、dポイントの取り扱いは現在のマネックスポイントと同水準とする予定となるため、還元率にも期待が持てるでしょう。 「クレカ積立を始める予定」「還元率の高い証券会社を探している」「dポイントのポイ活をしている」という場合、マネックス証券はメリットの大きい証券会社といえます。

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中国株の取り扱いが豊富

マネックス証券

マネックス証券は、中国株の取り扱いが豊富です。中国株は、香港市場に上場しているほぼすべての銘柄を取り扱っており、2,600銘柄を超えています

中国株を取り扱う大手ネット証券の、取扱銘柄数を比較してみたので参考にしてください。

(中国株を扱うネット証券会社と取扱銘柄数)

マネックス証券 SBI証券 楽天証券 SMBC日興証券
2,628件 1,316件 1,741件 340銘柄
2024年3月1日時点

マネックス証券は、ネット証券のなかでも中国株にかなり力を入れていることがうかがえます。外国株のなかでも中国株に投資をしたい人や、中国のニッチな銘柄に興味がある人はマネックス証券で中国株投資を始めてみてはいかがでしょうか。

ロボアドバイザーである「ON COMPASS」は運用成績がいい

マネックス証券で利用できる「ON COMPASS」は、過去3年、5年のリターンで1位を獲得しています。ON COMPASSは、投資一任型のロボアドバイザーで世界80ヵ国、4万銘柄に投資できる点が魅力です。はじめに簡単な質問に答えるだけで、自分に最適な投資プランをAIが提案し自動で運用されるため、忙しくて相場を見ていられない人や、資産運用に時間をかけられない人に向いています。

また長期積立でコツコツと積み立てしたり、大きな資金を入れて増やしながら引き出して使ったりすることも可能です。手数料は、年率0.9775%程度であり、申し込みや売買、追加投資にかかる費用はありません。ON COMPASSは、金融庁が公表している調査でも3年リターン、5年リターンにおいて1位を獲得しています。

運用成績が最も高いため、ロボアドバイザーに興味がある人はぜひ検討してみてください。

IPOが完全平等抽選のため誰にでも当選チャンスあり

マネックス証券のIPOは、完全平等抽選のため、誰にでも当選チャンスがあります。IPOとは「新規公開株」「新規上場株」とも呼ばれます。証券取引所に新しく上場する企業が、株式を新規に発行し、証券取引所で株の取り引きができるようにすることを意味します。IPO投資は、新規上場する「株を買う権利」に当選することが必要です。

IPOでは、通常資金の多い人のほうが有利になります。IPO申込時には、事前に何株買うか株数を指定(需要申告)するため、資金が多く、より多くの株数を申し込んだ人のほうが当選しやすいというわけです。少額での投資を検討している人や、多くの資金を1つの銘柄に使うのに抵抗がある人には不利になってしまいます。

しかしマネックス証券のIPO抽選は、完全平等抽選になっているため、誰でも平等に当選のチャンスがあります。取引実績や預けている資産に関係なく抽選されるため、IPO投資に興味がある人はぜひ申し込みしてみましょう。

提供ツールが優秀

マネックス証券は、提供ツールが優秀な点も大きなメリットです。基本的なトレードは「マネックストレーダー」がおすすめです。板情報やチャート、ニュースなどの銘柄情報が1つの画面に表示され、直感的に使えるツールなので投資初心者から上級者まで幅広い層が活用できます。

「銘柄スカウター」では、過去10期にわたる長期業績がグラフに表示されるため、成長性や将来性を一目で確認できます。また直近のデータだけでなく過去10年の業績などからもスクリーニングが可能です。理論株価も提示されるため、現在の株価が売り時か買い時か判断するのにも役に立ちます。

「マネックスビジョン」では、目標ポートフォリオを提示して、現在の投資状況に対してアドバイスがもらえます。投資対象の追加や、目標達成率などが視覚的にわかるため、今後の資産運用に悩んでいる人や運用計画をたてたい人にもおすすめです。

ワン株(単元未満株)の手数料が無料

マネックス証券は、ワン株(単元未満株)の買付手数料が無料です。株式を買うときは、通常100株単位での購入となります。例えば日本マクドナルドホールディングス<2702>の株価は、2024年2月現在6,850円です。株は100株単位なので「6,850円×100株=685,000円」と多くの資金が必要になります。投資初心者の人や、まずは少額からの投資を検討している場合、大きな資金を1つの銘柄に集中させることに躊躇してしまうはずです。

しかし、ワン株であれば1株6,850円で株が購入できます。この金額であれば、誰にでも株式投資が始めやすいのではないでしょうか。マネックス証券で人気のワン株を紹介するので、ぜひ銘柄選定の参考にしてください。

【マネックス証券で人気のワン株】

順位 銘柄名 株価
1 日本電信電話<9432> 180.7円
2 ラストワンマイル<9252> 3,430円
3 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> 1,570.5円
4 日本たばこ産業<2914> 3,879円
5 三菱商事<8058> 3,268円
※株価は2024年3月1日終値

マネックス証券は、ワン株の買付手数料が無料なので、投資初心者や少額で資産運用を始めたい人が気軽に株式投資を始められます。

マネックス証券の口座開設までの流れ

マネックス証券で口座開設するまでの流れを紹介します。オンラインであれば最短で申し込みの翌営業日に開設が完了するのでおすすめです。

口座開設に必要な書類

証券会社の口座開設には、本人確認書類が必要です。顔写真がついている本人確認書類であれば1種類の提出で済みますが、顔写真のない本人確認書類の場合は2種類の提出が求められます。

【本人確認書類の一例】

種類 必要なページ
顔写真のある本人確認書類の例 マイナンバーカード 表面
運転免許証 表面および裏面
パスポート 顔写真のページ
所持人記入欄
顔写真のない本人確認書類の例 住民票の写し 氏名、住所、生年月日、交付日の記載面
各種健康保険証 氏名、住所、生年月日、有効期限の記載面
戸籍の附票の写し 氏名、住所、生年月日、交付日の記載面
(2024年2月18日作成)

・オンラインでの口座開設

オンラインでの口座開設は、以下の4ステップで完了です。

  1. メールアドレスを登録
  2. 申込フォームの入力
  3. 本人確認書類の撮影および本人確認
  4. 口座開設完了メールの受信

オンラインでの口座開設は、最短翌営業日に口座開設が完了します。開設後は、マネックス証券へログインすれば取引が可能です。手続きも簡単で、すぐに口座開設できるため、おすすめの方法です。

・郵送での口座開設

郵送での口座開設では、1週間程度の時間がかかり口座開設にかかる工程も増えます。

  1. 申込フォームの入力
  2. 口座開設キットの郵送受取
  3. 必要事項を記入する
  4. 本人確認書類を同封して返送する
  5. 口座開設完了通知の郵送受取

特に郵送手続きで注意したいのが、申込書類が多い点です。「証券総合口座開設申込書」「現住所が記載された本人確認書類のコピー」「個人番号提供書」「マイナンバーが確認できる書類のコピー」といった4点の書類の返送が必要です。

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マネックス証券 潰れるでよくある質問

「マネックス証券 潰れる」でよく聞かれる質問をまとめたので、口座開設を悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

証券会社が潰れる原因は?

証券会社が潰れる原因は、主に2つあります。「経営破たん」と「吸収合併」です。経営破たんは、会社の業績が悪化して起こります。1997年11月24日には、大手証券会社の山一証券が自主廃業しました。山一証券は、バブル崩壊をきっかけに収入が落ち込んで経営が悪化、これを隠すために不正会計を続けたことで最終的な負債は約2,600億円となりました。

同じく1997年11月3日には三洋証券も経営破たんしています。三洋証券もバブル崩壊を引き金として6期連続で赤字を出し業績が低迷していました。吸収合併の場合は、M&Aなどで他の企業を取り込むことで会社の規模が大きくなったり、他地域への基盤を強くしたりといった経営戦略の一環で行われます。証券会社が吸収合併でなくなっても、預けている資産はなくなりません。

マネックス証券が潰れるとどうなる?

万が一マネックス証券の業績が悪化して潰れてしまっても、預けている資産は守られます。なぜなら証券会社が投資家から預かっている株式や債券、現金といった資産は、会社の資産とは区分して管理することが法律で決まっているからです。また万が一資産が分別管理されていなかった場合でも、日本投資者保護基金によって1,000万円を限度に補償されます。

二重のセーフティーネットで守られているため、証券会社が潰れたとしても個人投資家の資産は戻ってきます。

マネックス証券が潰れる可能性はある?

2024年3月時点でマネックス証券が潰れる可能性は非常に低いでしょう。もちろん過去には、山一証券や三洋証券といった証券会社が経営破たんしたことがあるため、有名な大企業であっても景気悪化や未曽有の金融危機が起きれば破たんしてしまう可能性はゼロではありません。

しかし2024年3月現在マネックス証券は、NTTドコモと連携し資本が増強されており、業績が特別に落ち込んだといった不安材料もありません。マネックス証券が潰れる可能性は、かなり低いといえるでしょう。

マネックス証券の将来性は?

マネックス証券は、NTTドコモと連携したことで今後ドコモユーザーの取り込みが予想されるため見通しは明るいといえます。これまでdカード払いに対応したクレカ積立や、dポイントを利用した資産運用ができる証券会社はありませんでした。SBI証券は、メインポイントをdポイントに設定すると取引に応じたポイント付与がありますが、投資信託の購入など資産運用には対応していません。

しかし2024年夏ごろにマネックス証券では、dカード払いによるクレカ積立に対応し、秋ごろにはdポイントでの投資信託の購入や投資信託の保有残高に応じたポイント付与などが予定されています。9,600万ともいわれるドコモユーザーへのサービス拡大に伴って、マネックス証券も大きく成長していくのではないでしょうか。

ネット証券の格付は?

JCR(日本格付研究所)によるネット証券会社の格付を比較してみました。

【ネット証券各社の格付一覧】

証券会社 格付
マネックス証券 BBB+/安定的
SBI証券 A/安定的
楽天証券 A-/ネガティブ
auカブコム証券 AA-/安定的
松井証券 BBB+/安定的
SMBC日興証券 AA/安定的
(2024年2月18日作成)

ネット証券に限定すると、格付が高いのはauカブコム証券とSMBC日興証券という結果になりました。SBI証券と楽天証券はA、マネックス証券と松井証券はBBB+の格付を取得しています。

なぜマネックス証券が潰れると検索されているの?

2024年3月現在、マネックス証券が潰れたり経営破たんしたりするような不安材料はありません。おそらくこれから口座開設しようと検討している人が不安材料を取り除く目的で「潰れる」といったマイナスキーワードを入れて検索しているからではないでしょうか。

他のネット証券各社でも「SBI証券 潰れる」「楽天証券 潰れる」といったキーワードが検索されているので、どの証券会社でもマイナスイメージを伴うワードで検索されている傾向です。2024年3月現在、マネックス証券はNTTドコモとの資本提携が発表されており、dカードでのクレカ積立やポイント付与、dポイントを利用した投資信託の購入などドコモユーザーへのサービス拡大を予定しています。

そのため今後も多くのユーザーを取り込み発展していくことが期待できるでしょう。dポイントを貯めている人はもちろん、中国株を豊富に扱っている証券会社を探している人、運用実績の高いロボアドバイザーに投資したい人は、ぜひマネックス証券での口座開設を検討してみてください。

\NTTドコモとの提携でドコモユーザーへのサービスが拡大!/

成瀬 なぎさ

2級ファイナンシャルプランニング技能士 / 日本FP協会認定 AFP

法政大学法学部法律学科卒業。三菱UFJモルガンスタンレー証券に新卒で入社し、6年間個人営業を担当する。 日本株、米国株、投資信託数、債券の他に、生命保険や仕組債といった金融商品を案内・提案。退職後は自身で株式投資を行い、相場をチェック。同時に、投信や保険といった金融商品も最新情報を集めるようにしている。

(提供:Crazy Money Plus+