この記事は2024年6月19日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=Kiattisak/stock.adobe.com)

2024年6月19日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週は日米金融政策が終わり、FRBは「タカ」継続、日銀は10会合連続円安イベントとなり、米ドル/円の方向感は変わらず。

一方、欧州情勢は不安定で今月30日(日)にフランスの総選挙が予定されており、ルペン氏率いる極右政党RNが第一党となる可能性からマーケットの注目を集めている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は押し目買い。米経済指標に一喜一憂するものの、米利下げは年内1回がメインシナリオであればやはり底堅いだろう。また、来月の日銀に向けて国債買入減額や、利上げが意識される局面で円高に振れる場面もあるだろうが、こちらも下がったところは買い場と見ている。

ユーロはショートが第一感。フランス総選挙の予想得票率は極右政党34%、左派連合22%、マクロン大統領率いる与党は19%とかなり苦しい状況だ。

もちろん、極右政党が勝利したとしてもEUを離脱するとは到底思えないが、最悪のシナリオを織り込みに行く可能性はある。まだ十分に織り込めていないシナリオなだけにダウンサイドは意識しておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。