この記事は2024年6月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2024年6月26日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日25日(火)の米国株は上昇。このところ売り込まれていたNVIDIAが6.8%高と、4営業日ぶりに上昇。NVIDIAが牽引する形で、NASDAQが1.26%上昇した。日経平均先物も2カ月ほどの調整を終え、NASDAQに呼応する形でやっと39,660円に回復。日経平均は、先物ロング、コールオプションロングの方針で変わらず。

一方、ボウマンFRB理事はインフレ見通しに対する幾つかの上振れリスクが見られると述べ、「まだ政策金利引き下げに適切な地点にはない」とコメント。しかし、クックFRB理事は「ある時点で」利下げを行うのが適切だろうとしている。インフレは今年徐々に改善し、2025年にはより急激に鈍化するとの見通しも示している。

米国のインフレ見通しに関しては、理事によって見方が変わっている。今後も経済指標によって見方が頻繁に変わってくると思うが、総じてみれば、これだけ金利を高値にホールドしてもなかなかインフレが収まってこないということになる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は本日26日(水)午前11時30分時点で159.70円台での推移。米ドル/円は介入警戒感で不安定な値動きだが、下値は限定的で今週中に静かに160.00円を超えてくるのではないかと想定している。

視点を他通貨に移すと、昨日25日(火)のマーケットで話題になったのがカナダ。カナダでインフレ率が予想外に急上昇し、金利先物市場では、7月の利下げの織り込み度が15.5%に急低下している。他の中央銀行と比較すると利下げに対して明確だったカナダが不透明になった。

よって米ドル/円、スイスフラン/円に加え、カナダドル/円のロングも検討中。ユーロ/円以外のクロス円と米ドル/円に関しては、押し目買いスタンス継続で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。