この記事は2024年7月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年7月10日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
足元の米経済指標が少し崩れてきた中、昨日9日(火)パウエルFRB議長による議会証言があり、ハト派的な話があるのではと期待されたが、利下げへのヒントは得られなかった。こうなると米ドル/円は明日11日(木)の米CPIを通過しないことには動くに動けないといった状況だろう。
また、英・仏の選挙が終わり、予想通り労働党が圧勝した英国とは対照的に二転三転した仏国は単独過半数に届いた政党はなく、混沌とした政局となりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は中長期で見れば上昇方向の見方に変化はないものの、足元の米指標軟化や米CPIを明日11日(木)に控えていることもあり、一旦ポジションはスクエアにしておきたい。
仮にCPIが予想を下回る結果となれば、年内2回の米利下げが見えてくるだけに溜まっている米ドル/円ロングが切らされる展開なら大きな動きに繋がるため、チャンスだろう。
また、英・仏選挙でコントラストがはっきりしたユーロ/英ポンドは戻りがあればショートを検討したい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。