この記事は2024年9月25日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=amanaimages//stock.adobe.com)

2024年9月25日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

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現在の為替相場の傾向や相場観

FOMCがサプライズの50bpの利下げ幅だったこと、そして日銀総裁の会見がハト派だったことで、総体的にはクロス円が底堅いという展開で今月後半のマーケットは推移している。ただクロス円主体なので、米ドル/円単体では単なるレンジ。

今週の米ドル/円はまだ142.50~144.50円のレンジで、方向感なく乱高下しているのみ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

レンジに陥っている米ドル/円マーケットの行方を探るのに重要なイベントが、明後日27日(金)の自民党総裁選の投開票だ。事実上の次期首相を決める自民党総裁選では、新総裁のスタンス次第で日銀の政策運営に影響を及ぼす可能性が高まっている。

その中心にいるのが高市早苗経済安全保障担当相。まず、支持動向調査で競る石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相は、いずれも基本的に日銀の独立性を尊重する姿勢を示しており影響は限定的。一方、高市氏は「金利を今、上げるのはあほやと思う」とインターネット番組で持論を展開し、政策正常化を進める日銀をけん制している。

ソシエテ・ジェネラル証券の剣崎仁調査部長は、結局は高市氏が勝つかどうかが問題で、今回の総裁選が日銀に与える影響を計る上で、それが最も重要なポイントだと指摘している。

有名なエコノミストの武者さんも、「高市総裁ならアベノミクス相場の再来」とし、日経平均の上値余地は大きく拡大するとしている。当然米ドル/円も再び上昇トレンドに戻ることになる。今週の自民党総裁選の投開票に注目したい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。