2023年10月に発売になったのがレクサスの新しいフラグシップ「LM」です。その「LM」には、どのようなグレードが存在し、そして、どのような違いがあるのかを徹底解説します。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
LMのグレードの概要
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レクサス「LM」のグレードは2つ存在します。ひとつは2023年10月のデビュー時に用意された「LM500h EXECUTIVE(エグゼクティブ)」です。そして、もうひとつが2024年5月に追加となった「LM500h version L(バージョン・エル)」となります。
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どちらも「LM=ラグジュアリームーバー」という車名に相応しい、すべての乗員が自然体でくつろげる乗り味と居住空間を目指して開発されています。レクサスのフラッグシップに位置するぜいたくなモデルとなります。
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2つのグレードの最大の違いは、室内にあります。「LM500h EXECUTIVE」が4人乗りで、「LM500h version L」は6人乗りとなります。パワートレインは両者とも同じものが搭載されています。ルックスも2つのグレードで差はありません。
レクサス「LM500h」のグレードは以下のものとなります。
・EXECUIVE(4人乗り)
・version L(6人乗り)
「LM500h EXECUIVE」の特徴
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2023年10月の発売の時に用意されていたのが「LM500h EXECUIVE」です。最大の特徴は4人乗車であることです。前席が2人、後席が2人という配置となります。そして、前席と後席を仕切る、パーティションが配置されています。これにより、後席のパーソナル感とプライバシー性が高まっているのが最大の特徴となります。まさに、ショーファードリブン(運転手付き車両)らしい特徴と言えます。
「LM500h EXECUIVE」ならではの装備は前席と後席を仕切るパーティションです。ここには48インチの大型ワイドディスプレイが備えられており、横長1面、左右2画面、センター1画面という使い分けができます。テレビなどのエンターテインメントを楽しむだけでなく、2画面を使ってパソコンを接続してのウェブ会議にも利用できます。
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パーティションの上部には、昇降/調光ガラスが設置されています。ガラスは静粛性の高いアコースティックガラスを採用。ガラスを上げれば後席の静粛性がさらに高まります。また、調光により一瞬で透明からスモークに変更することも可能。後席のプライバシーを高めることができます。
パーティションの下には冷蔵庫が設置されています。750ミリリットルのボトルであれば3本、500ミリリットルなら6本を収納することができます。
パーティションの上部中央には、後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」を配置。乗員の顔、胸、太腿m、下肢の温度を推測して、エアコンとシートヒーターなどを一括管理し、快適な空間を実現します。
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価格:2000万円
定員:4人
ボディサイズ:全長5125×全幅1890×全高1955㎜
燃費:13.5km/l(WLTCモード)
「LM500h version L」の特徴
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レクサス「LM」の日本国内デビューの7か月後となる2024年5月に追加されたのが6人乗車の「LM500h version L」です。最大の特徴は、パーティションがなく、通常のミニバンのように3列シートになっているところ。ただし、クルマのコンセプトそのものは、4人乗りと同じなので、ゴージャスであることは変わりありません。
パーティションがないかわりに、前席の助手席のヘッドレストは、前に倒すことができ、後席の解放感アップに貢献します。
3列目シートは4人乗りにはない、「LM500h version L」だけの装備となります。リクライニング機能が備わっており、大人もゆったりと座れる空間が用意されています。また、3列目シートは跳ね上げ格納式で、室内の側面に折りたたんで格納することができます。荷室を広く使いたいときに便利な機能となります。
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価格:1500万円
定員:6人
ボディサイズ:全長5125×全幅1890×全高1955㎜
燃費:13.8km/l(WLTCモード)
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レクサス「LM」には、4人乗りの「LM500h EXECUIVE」と、6人乗りの「LM500h version L」が用意されています。ショーファードリブンとしてクルマを使用するのであれば、おすすめは4人乗りの「LM500h EXECUIVE」です。一方、6人乗りの「LM500h version L」は、家族で使用するのがおすすめとなります。