本記事は、松本幸夫氏の著書『だから思考は現実化する』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
潜在意識に願望を刻印する
ここでは、これまで見てきたマーフィー流の願望実現法を実際のマーフィーの言葉と照らし合わせながら復習、さらにその注意点と応用について述べていきたいと思います。
くり返しになる部分もありますが、それは、それだけ大事なポイントということです。再確認していただきたいところです。
また、私の専門分野である「祈り」「瞑想」の方法についても解説し、誰もが簡単に「願望を潜在意識に刻印」することができるようにしたいと思います。
願望は、確実に潜在意識に刻印されたなら、それはやがて現実化します。しかし、これまで見てきたように、刻印するためには、いくつかの条件があります。
- (1)くり返し効果
(2)感情を伴わせること
(3)意識の反発を受けない状態
この3つは最低限守って、願望を潜在意識へと刻印し、インストールしたいものです。
ここで少しくわしくその応用までみてみましょう。
(1)くり返し効果
たとえば、30代以降の方が「やめられない、とまらない」と聞くと『かっぱえびせん』という、商品名が出てくる人は多いでしょう。
それは、なぜでしょう。
それは1回だけでなく、長期間にわたってCMでくり返した効果が働いているからです。知らないうちに記憶に刻み込まれてしまっているのです。
もちろん、1回切望しただけでも、それが強力なものであれば、潜在意識に刻印されるということはあり得ますが、一般的には何十回とくり返す必要があります。
この場合に、願望の表現の仕方を、「進行形」にしたり、「断定形」にするような技術があります。
「なりたいなあ」というのと、「なりつつある」とか、「すでになった」というのとでは、印象が異なるのがおわかりでしょう。願望の表現の仕方をこのように工夫することで、意識の反発を抑えることができるのです。
(2)感情を伴わせること
潜在意識に刻印するためには、それが「強い願望」である必要があります。その強さというのは、どうしても実現させてみせる、という強い願望です。そこに感情が伴うかどうかというのが決め手になってきます。
夢が叶ったそのときをイメージして、湧き上がってくる喜びの感情、どうしてもやらずには、成さずにはいられないという、情念というか、燃えるような感情です。
ある意味、逆境というものも「何としてもこの状況を打破してみせる!」という強い情熱が湧き上がり、潜在意識の刻印においてプラスに作用するものです。
ピンチはチャンスということは、潜在意識のレベルで見ても、うなずけることなのです。
これについては後ほどくわしく触れることにします。
(3)意識の反発を受けない状態
願望が潜在意識に確実に刻印されると、ゾクッとするようなスリルを感じるのだとマーフィーは説いています。その感覚がわかったなら、潜在意識への刻印もずっと楽になるでしょう。しかし、「意識の反発」を受けたときも、その「ゾクッとするようなスリル」を感じてしまうことがあります。
特に、スケールの大きな願望、まさか実現するとは思えないようなものだと、祈ったり、イメージしたり、唱えたりしたすぐ直後に、意識が否定してしまうことが多いのです。すると、確実に潜在意識に刻印されにくくなってきます。これはくり返しになりますが、願望刻印には最適な時間は、起床直後と就寝直前です。
なぜなら、起きてすぐのボーっとした状態のとき、寝る前の1日の仕事の疲労でもう難しいことを考えるのが面倒な時間です。どちらも理性の働きは低下しており、「意識の反発」が起こりにくいのです。この時間に合わせて、あなたの願望を刻印していくようにすると、より早い願望実現がなされていくはずです。
また、「人物論」にも定評がある。
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