本記事は、松本幸夫氏の著書『だから思考は現実化する』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
マーフィーのゴールデンルール(黄金律)
「想いは実現する」
「願えば叶う」
「心の底から真実だと切望すれば、そうなる」
「人は思った通りの人間になる」
といった表現をされるマーフィーのゴールデンルール(黄金律)について、まずはしっかりと覚えておいてほしいと思います。
マーフィー理論と呼ばれるものには、キリスト教的なベースがあります。
ただ、それは一般の解釈とはやや異なり、「人生は自分の想い描いた通りになる」という信念を基盤にしています。
だから、聖書そのものすべてが、その信念に合うようにとらえられていくのです。
ここがマーフィーを理解する上での大きなポイントとなります。
いわゆるゴールデンルール(黄金律の内容が、人生にとってこの上なく有益な教訓のこと)についても、一般的にいわれていることと、マーフィーが述べていることとでは基本的な意味合いが違います。
一般的にいわれているゴールデンルール(黄金律)というのは、新約聖書の『マタイによる
この一節は、一般的に「黄金律」として知られ、人々に対して他人との関係を築く際にどのように行動するべきかという重要な教えを示しています。以下がその内容となります。
〝だから、何事でも人々にしてもらいたいと望むことは、あなたがたもまた、それと同じように人々にしなさい。これこそ律法と預言者である。〟
簡単にいうと「何事でも人からしてほしいと望むことは、人にもその通りにせよ」ということです。
「相手の立場に立つ」というようなコミュニケーションの基本も、考え方としては(特に欧米では)ゴールデンルールからきていることが多いのです。
マーフィーも牧師ですから、この一般的にいわれるゴールデンルールそのものは否定していません。ただ、さらに重視したのは新約聖書の一部である『マルコによる福音書』第11章24節です。それが以下の内容となります。
〝それゆえ、あなたがたが祈り願うことを、何事でも求めて受けるならば、それはあなたがたの父である天によって、与えられるであろう。〟
つまり「すでに叶えられたと信じなさい。そうすれば、その通りになるだろう」ということです。これがマーフィーの「ゴールデンルール」(黄金律)です。
それは、いいかえると「求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん」ということにもなり、まず願うこと、信じること、強く想うことがあってこそ人生の道が開ける、ということになります。
マーフィー理論のベースにある、「人は想った通りになる」という信念は何も証明するものではありません。信じるかどうか、ということがポイントになります。
そのため、あえてマーフィーは、細かな心理学的裏付けや、フロイトやユングの潜在意識、顕在意識、集合的無意識ということを詳細に語らなかったのです。
もしも、理論的なものを加えるとしたら、フロイトやユングの理論に触れることになるのですが、これはどちらかというと日本人の読者向けに、訳者・研究者が強調したものです。それは日本人を納得させるためには欠かせないものであります。
また、「人物論」にも定評がある。
著書は『安岡正篤に学ぶ』(総合法令出版)、『できるリーダーの伝え方&語彙力』(三笠書房)などで、累計は220万部を超える。※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
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