この記事は2025年1月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年1月27日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

昨年12月以降に為替市場で進んだドル高の流れは、一段と修正が続く。先週の主要通貨は全面高、ドルは全面安の展開で引けている。

円は上昇の最下位(+0.19%)に位置し、日銀が追加利上げを発表したが、円買いは続かなかった。日銀金融政策決定会合という重要イベントを終えたにもかかわらず、24日(金)の日足は十字線だった。

先週は、トランプ劇場再開でも週足も十字線にかなり近く、気迷いを反映、強弱感が対立している。米ドル/円の週間レンジは1円97銭と2円にも届かず、こう着感を強める。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週はFOMCが開催されるが、金融政策は据え置きがほぼ確実。前回12月会合後の経済指標は総じて堅調さを維持しており、追加利下げを正当化するものではない。FRBパウエル議長も前回同様、会見のなかで、「追加利下げは慎重に進める」と市場の期待をけん制することだろう。Hawkish Hold(タカ派の据え置き)がメインシナリオで、場合によっては無風通過かもしれない。

市場の強弱材料は、きっ抗しており、米ドル/円は奇妙な均衡の上にある。3~4円程度のレンジ取引が奏功するだろう。

今週は米ドル/円で154.00~158.00円、ユーロ/米ドルで1.0350~1.0600ドル、ユーロ/円で162.00~166.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。