この記事は2025年3月11日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年3月11日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週はCPI、PPIの発表を控えてはいるが、マーケットの関心はインフレ指標よりも景気に向いているように見える。また、トランプ米大統領がリセッション突入への可能性を否定しなかったことが尾を引き、米国株は急落している。
トランプ米大統領やベッセント米財務長官を見ていると意図的に景気後退を煽っている感じもするが、米金利を下げたいのではないだろうか。
従来からあるマール・ア・ラーゴ合意に代表されるように、トランプ政権は戦略的にドル下げを狙っているという懸念・期待・予測みたいなものがマーケットを突き動かしている感じがしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
IMMは円ロングポジションを過去最大の13.3万枚規模にしているが、この数字を見て米ドル/円がこれ以上円高には行かないと考えるエコノミストが多い。しかしながら、昨年夏に円ショートポジションであれば18万枚までいっているのでその考えは全く妥当ではないと思う。
ドル安トレンドは本格的に始まりつつあるように見えるので、しっかりと円ロングを持ってマーケットに臨みたい。年内に130円レベルまでの円高を想定している。
▽米ドル/円 月足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
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