エシカル消費とは、環境などに配慮した「倫理的消費」のことを指す。消費者庁の最新データによると、このワードの認知度は27.4%だが「言葉と内容の両方を知っている」と回答した人はたった7.5%だった。本記事では、エシカル消費の意味や具体例について紹介しながら、資産運用においても似たような取り組みができることを解説していく。

エシカル消費の認知度

エシカル消費の実践度をチェック ! 資産運用でも社会貢献は可能
(画像=metamorworks / stock.adobe.com)

消費者庁が2024年11月に発表した「令和6年度第3回消費生活意識調査」の結果によると、エシカル消費の認知度は全体で27.4%だった。年代別では以下のとおりで、70歳代以上が最も低く、他の年代では30%前後となっている。

エシカル消費の認知度

年代認知度
10歳代33.8%
20歳代29.3%
30歳代30.0%
40歳代33.7%
50歳代27.4%
60歳代30.1%
70歳代以上18.6%

ちなみに前回調査 (令和5年度版) におけるエシカル消費の認知度は、全体で29.3%となっており、令和6年度版と比べると、1年で認知度は1.9ポイント下がったことになる。

エシカル消費の実践度

本調査では、エシカル消費の実践度のデータも紹介されている。年代別の割合は以下のとおりで、全体では「よく実践している」と回答した人はわずか4.7%にとどまる。

「よく実践している」と回答した人の割合

年代割合
10歳代5.0%
20歳代5.5%
30歳代4.8%
40歳代2.2%
50歳代3.3%
60歳代4.6%
70歳代以上6.8%

このように、エシカル消費は実践度も低いのが現状だ。冒頭で触れたように、「言葉と内容を両方知っている」という人は全体の1割にも満たない。では、エシカル消費とは具体的にどのような消費のことを指すのだろうか。

エシカル消費の具体例

エシカルとは、日本語で「倫理的・道徳的」といった意味がある。エシカル消費のことを消費者庁では「地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと」と説明している。人・社会に配慮したエシカル消費としては、売上金の一部が寄付につながったり障害者支援につながったりする商品を購入することなどが挙げられる。

地産地消はその地域への貢献に結びつき、例えば被災地で作られた商品を購入すれば、その被災地の企業やそこで働く人を応援することにつながるだろう。

環境に配慮したエシカル消費としては、エコ商品や省エネLEDを購入して古い電球と交換することなどが挙げられる。また、マイボトルやマイバッグを活用してプラスチックの使用機会を減らすことも、エシカル消費の一環といえるだろう。

資産運用でもエシカルな取り組みはできる

日常のエシカル消費が社会貢献につながるのであれば、資産運用でも同じようにエシカルな取り組みを実現することはできないだろうか。実は、資産運用でも経済的利益を追求しながら、社会的意義を果たす方法は存在する。

株式投資で社会貢献

例えば「株式投資」では、ある企業の株式を長期保有する株主が増えれば、その企業の経営は安定しやすくなる。特に、その企業がエシカルな取り組みに積極的であれば、株主として間接的にその活動を支えることになる。こうした形で、株式投資を通じて社会的意義を追求することは可能だ。

外貨預金で社会貢献

外貨預金は、円預金よりも高い金利を得ることを目的とした資産運用手法として知られている。一見すると、直接的な社会貢献とは結びつきにくいように思えるが、例えば大和ネクスト銀行が提供する「応援定期預金」のような商品を活用すれば、資産運用と社会貢献を両立することができる。

このようなエシカルな資産運用の選択肢を取り入れることで、経済的利益を得ながら、より意義のある運用が可能となる。

大和ネクスト銀行の「応援定期預金」とは ?

大和ネクスト銀行の「応援定期預金」のキャッチコピーは、「がんばる人に、あなたのエールを。」である。預金者本人が応援先を選び、預入残高に一定割合を乗じた金額が大和ネクスト銀行を通じて寄付される。まさに、エシカル消費の考え方と共通する社会貢献型の定期預金だ。

応援先の一例は、以下のとおりである。

  • 医療的ケアが必要な子どもたちやその医療的ケアをがんばる家族
  • 長期入院や小児がんと向き合う子どもとその家族を支援する団体
  • こども食堂

応援定期預金|大和ネクスト銀行

資産形成と社会貢献を両立する新しい選択

エシカル消費やエシカルな資産運用は、単に自分の利益を追求するだけでなく、社会や環境への配慮を行動に移す手段といえる。外貨預金においても、大和ネクスト銀行の「応援定期預金」のように社会貢献につながる仕組みを活用すれば、経済的な利益と社会的意義を同時に追求する資産運用が可能となる。

資産運用の方法や金融商品を選ぶ際には、こうした社会的視点を取り入れることで、自分の資産形成をより意義深いものにできる。資産を増やすだけでなく、その過程で社会貢献を実現する選択肢を、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行


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