この記事は2025年3月19日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年3月19日(水)の午前10時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米国売り欧州買いが台頭している。米景況が悪化するなか独歳出法案は昨日18日(火)に無事可決され、ユーロ/米ドルは引き続き1.10ドルの節目突破を伺う展開が続く。
物価上昇で金利高止まり期待が燻る英ポンドも、対ドルで昨年11月ぶり1.30ドルを付けた。足下の米ドル/円は積みあがった円ロングの巻き戻し含め調整局面となっているが、大局としては下落トレンドの短期反発にも見える。
力強い春闘結果など背景に日銀ターミナルレートが1.5%に達する可能性も議論されており、節目の150円が近づくなか米ドル/円の上値は重い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場はトランププットへの期待を捨て切れておらず、ドルの調整局面では定期的に買戻しが入る。相互関税発動日にあたる4月2日が目先の目途とはなるが、不透明感は依然根強く、大きなポジションを握りにくい展開が続く。
ドルの行方は米景気次第となる。「過渡期(デトックス期)」が長期化するようであれば、日米金利差が一層縮小する可能性も否定できない。
米ドル/円は戻り売りをベースに、ユーロ/米ドルは押し目買いから、引き続き短期で回転させる方針を継続したい。
▽米ドル/円 日足チャート

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※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。