この記事は2025年3月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

(画像=ELUTAS/stock.adobe.com)
2025年3月18日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は中銀ウィークだ。明日19日(水)に日銀、明後日20日(木)日本時間未明にFOMCの政策金利発表を控えており、注目されるところだ。
ただ、米国株が高値からかなり調整した後なので、各中央銀行のスタンスは慎重なものになりそうだ。 特に日銀については政策変更は無いと思われ、おそらく利上げスタンスは維持しつつも、次の利上が近いというニュアンスは出さないと考えている。
一方、FOMCについては、直近のパウエル議長の会見は比較的米国経済に対して強気スタンスであった。今後トランプ政権がどのような政策をとるのか、不透明感が高いため、何か言質を与えることはないだろう。
ドットプロットの推移についても注目されているが、一部のFRB関係者は共和党員なので、共和党員の政策の見方がハト派化するリスクはあると思う。そうなると、ドットが低めの方へ行った場合、ドルは売られるリスクがありそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円に関してはポジションが偏り過ぎていることもあり、ショートカバーから反転上昇を見込んでいる人が多いように見える。
しかし、個人的にはニュートラルで引き続きユーロ/米ドルはドイツの大きな政策変更から、じりじり上昇する局面ではないかと考えている。
▽ユーロ/米ドル 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。