この記事は2025年4月10日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年4月10日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9日(水)の米ドル/円は143.90円台に下落して年初来安値を更新する場面もあったが、トランプ米大統領が相互関税の一部を90日間停止したことで一時148.20円台へ急伸。日足は長い下ヒゲが目立つ陽線引けとなり、本日10日(木)の続伸に期待を繋ぐ形で取引を終えた。
本日10日(木)の焦点は昨日9日(水)高値(148.27円前後)を超えられるかどうかだろう。というのも、148円台前半は昨日9日(水)まで3日続けて上値を阻まれた水準であり、いずれも日足チャート上には148円台に突き出した上ヒゲが3本並んでいる。
底入れを示唆する「下ヒゲ陽線」と、強い上値抵抗を示唆する「毛抜き天井」、どちらの神通力がより強いかが見どころになりそうだ。
東京市場では株価の上昇にもかかわらずドル売り・円買いが先行しているが、海外市場で流れが一変するケースも少なくないことから、ここからの動きに注目したい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日10日(木)の海外市場における注目材料は米3月CPIで、市場予想によれば前年比+2.5%、コア前年比+3.0%にいずれも鈍化する見込みとなっている(2月+2.8%、+3.1%)。
インフレ鈍化は本来ならドル売り要因だが、株式市場が鈍化を好感して上昇するようなら円売り要因にもなり得る。
トランプ関税を巡り世界的に株価が乱高下しているだけに、海外の株価動向にも引き続き注目だ。
▽米ドル/円 日足チャート

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。