この記事は2025年4月9日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年4月9日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
西原氏のメルマガでは何度も取り上げていたベッセント米財務長官。今回、そのベッセント氏が米国側の関税交渉の主導役に指名された。そして彼は、非関税障壁などと並んで「通貨問題」を議論する構えを示したようだ。
「日本は引き続き緊密な同盟国であり、関税、非関税障壁、通貨問題(currency issues)、政府補助金を巡る生産的な取り組みを楽しみにしている」と、為替も交渉のテーマに据える考えを示した。
シンプルにいえば、高い関税を受け入れられないのであれば、円高容認という流れになる可能性があるといえる(あくまでも可能性だが)。
ただ彼はジョージ・ソロスの紹介を通じて、安倍晋三元首相の経済政策アドバイザーである浜田宏一氏からアベノミクスについて説明を受け、当時日経平均と米ドル/円のロングで莫大な利益をあげたことは有名で通貨についての専門家でもある。
今後ベッセント氏のコメントには、要注意。
現在の為替相場の戦略やスタンス
戦略的には米ドル/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。
▽米ドル/円の 日足チャート

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*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。