この記事は2025年4月8日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年4月8日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
予想外に高い相互関税が決定され、マーケットはパニック売りとなった。日経平均や米国株もかなり下落し、日経平均は昨年8月の安値を下回るところまでの下げとなった。しかしながら、短期的な狼狽売りに見える。
関税が賦課されることで世界経済の成長は鈍化する可能性が高く、その意味では株価はバリュエーション的に低下するものと思われるが、昨日7日(月)につけた日本株や米国株の底値はあまりにも安く、世界的に一旦株式市場はリバウンド相場に入ると見ている。
しかし関税が掛かることで世界的に企業収益が低下するため、昨年8月と違い、リバウンドしても上値は抑えられることになると思う。
よって、どこかでリバウンドが終わると、再び下値模索ということになるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円に関していえば、リスク資産のリバウンドに合わせて米ドル/円も少しリバウンドすると考えている。
日米協議の米国側の担当者としてベッセント氏が指名されたが、これは当然、日本の円の価値も含めて交渉の対象になると考えている。
いずれ円安も貿易障壁の1つと認定され、何らかの形で円安を是正すべきという話が出てくることが考えられるため、その際また円高になる可能性がある。
このリバウンドの際、どこかで米ドル/円のショートを作っておきたい。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。