この記事は2025年4月7日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2025年4月7日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円(+1.92%)はスイスフラン(+2.29%)に続き上昇の第2位だった。一方で、下落通貨の最上位はオセアニアの2通貨が独占した。

米国が相互関税を発表後に、中国が報復関税で対抗し、金融市場は急速なリスク回避の動きに見舞われている。

為替市場では相対的に金利の低い通貨が買い戻され、オセアニア通貨が選択的に売られている。豪ドル/円は週間の値幅が8円弱まで拡大しており、震度の大きさをうかがわせる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明けのオセアニア市場では、米ドル/円やクロス円が大きなギャップダウン(下窓)を開けて取引を開始している。世界が貿易戦争に突入したことで、世界の投資家や投機筋は経済のパイの縮小を視野に、リスク資産を処分する動きを強める。

今週は10日(木)に米国では3月のCPIの結果を控えているが、関税発表前の数値でもあり、あまり材料視されないだろう。トランプ米政権が関税を発表したのは、自国に生産拠点を戻し、貿易赤字を削減する政権公約からであり、簡単に撤回しないだろう。

米ドル/円、特に豪ドル/円の戻りは売りでのぞみたい。

今週は米ドル/円で143.50~150.00円、ユーロ/円で158.00~164.00円、豪ドル/円で84.00~91.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。