この記事は2025年4月9日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年4月9日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日9日(水)発動予定の相互関税に注目が集まる。本邦含む他国とは交渉が進む一方、対中関税率は104%への上昇が見込まれており、米中貿易戦争が再び意識されている。
相互関税は米国自身の首を絞めるとの見方も根強く、景気後退懸念から米ドルは上値が重い。市場心理はかなり悪化しており、先週4日(金)の雇用統計含め、強いデータは無視され弱いデータはピックアップされるようだ。
米ドル/円はドル安にリスクオフの円買いも相まって下値を試している。足下は145円の攻防、明確に割れればテクニカル的には140円の節目も見えてくる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
関税を巡っては延期・軽減・撤回・追加など様々な選択肢が考えられ、発動以降も予断を許さない展開が続く。 ドル安円高が基本線とはなるものの、ヘッドライン相場が続くなか定期的な巻き戻しを常に警戒する必要がある。
米中貿易戦争激化によるグローバルリセッションのリスクを念頭に、クロス円は引き付けて戻り売りから、ポジションリスクに細心の注意を払いたい。
▽米ドル/円 日足チャート

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※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。