本記事は、ぽち。氏の著書『ふたりで始めた貯まる暮らし』(清流出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

コツコツやれば必ず貯まる「先取り貯金」のすすめ
お給料をもらったらまずは貯金分のお金をよけておきましょう。
これぞ、「先取り貯金」です。
「ある分だけ使っちゃって、貯金ができないんです」というご相談をいただくことも多いのですが、先取り貯金をしておけば、残りのお金を全部使いきっても、まったく問題ナシ。
「今月も全部使ってしまった(貯金できなかった)」という罪悪感もナシ。
逆に、「このお金(余った分)は、全部使ってもいいんだ!」と、ちょっぴり嬉しい気持ちにもなるはずです。 「お金を使いきっていい!」って、ちょっとワクワクしませんか?
先取り貯金のいいところは、見通しがつくこと。
たとえば、毎月2万円を先取り貯金します。
半年後には12万円。
1年後には24万円。
2年後には48万円。
どのぐらいのペースでいくら貯まるか、具体的に想像できます。
将来やりたいこと、買いたいものがあるなら、計画的に貯めることができちゃいます。
余った分だけ貯める方法だと、月の貯金額に差が出てしまいます(多い月もあれば、まったく貯金できない月もあったりして)。
貯金が苦手という人は、貯金額が少ない(もしくはまったく貯金ができない)という人が多いのでは? というのも、かつての私が、まさにそうだったから。
「貯金ができない → イライラ、モヤモヤがおさまらない → 貯金ってなんか苦手 → 欲求不満から散財 → やっぱり今月も貯金できない」こんな負のスパイラルを断ちきりたいですよね?
先取り貯金は地味ですが、毎月コツコツ続ける(続けようとする)ことで、着実にお金が貯まるようになりますよ。
無理しないのも長続きのコツ
貯金のがんばりすぎに注意!
何事も、ほどよくが大事。
「早く貯めたい」「貯めなくちゃ」と焦る気持ちも、とてもよくわかります。
でも、毎月の貯金額を多くしすぎてしまうと、やりくりがしんどくなって長続きしません。
一気に貯まるものではないからこそ、毎月少額でもコツコツと続けるのが大事なんですね。
貯金をがんばりすぎて、貯金に手をつけてしまうという負のループに陥らないように。
「先取り貯金額」が多ければ多いほど、やりくりするための生活費や自由費はどんどん減りますよね?
生活費や自由費が少なすぎると、やりくりのお金が厳しくなって、「先取り貯金」に手をつけてしまうことになるかもしれません。
せっかく貯金額を多くしてがんばっても、それでは意味がないですよね?
「この金額なら無理なく貯められるかも」という最低限の金額で、まずは先取り貯金を始めてみてください。慣れてきて余裕ができてきたら、金額をちょっぴり増やせばいいんです◎
無理は厳禁ですよー!
ちょっとズボラくらいが長続きのコツ
出費の誤差は気にしない!
出費は端数“切り上げ”、収入は端数“切り捨て”で記録するのがおすすめ。
実は、切り上げ、切り捨てで計算するといいことがたくさんあるんです。
出費を端数“切り上げ”にすれば、実際よりも手元に残る金額がちょっぴり多くなります。
「あら、思っていたよりもお金が残ってる!?」って、ハッピーな気持ちになれます。
また、収入を端数“切り捨て”にすれば、実際よりも少ない金額を記録していることになるので、知らないうちに端数分のお金が貯まっていきます(わーお)!
1円、10円単位で計算しなくていいって、とても楽で、いいものなんです。
家計簿は毎日書かない!
みんな、毎日忙しいですよね。
きっと、「家計簿をつける余裕も気力もゼロ」なんてこともあるでしょう。
だから、暇なときにまとめて記入すればOKです。
私はお財布にレシートがたまってきたタイミングでまとめてつけていました。多いときは10日分をまとめて記入することも!
たとえ10日に1回でも、続けることが大事だから、それでいいんです。
記録を忘れたり間違えたりしても気にしない!
結局は手元に残っているお金が「すべて」ですから。「あー、いくら使ったか思い出せない」と落ち込む必要はまったくなし!
そんなことでやる気をなくして家計管理をやめてしまうより、「少しくらい間違ってもいいや!」と開き直って続けられるほうがよっぽどいいです。
つきなみだけど、貯まる方程式はコレ!
収入-(生活費+固定費+先取り貯金)=自由費
やっぱり大切なのは「先取り貯金」なのですね。
そのための家計の計算式、覚えておきましょ。
- 市販の家計簿
- 市販の家計簿には、「収入-支出=貯金」とよく書いてあります。「お給料から支出を引いて残った金額が貯金額」ということですね。「今月はこれだけ貯金ができたね」って家計簿を〆るタイミングで1か月のまとめ・見直しとして計算する感じです。
- 私の家計簿
- それに対して私の計算式は、お給料をもらってすぐのタイミングで、「お給料(収入)」「生活費」「固定費」「先取り貯金」などを確認し、使っていい金額「自由費」を把握するためのものなんです(そもそも計算する目的が違うということ)。
毎月この計算式でお金を計算すると、魔法のように貯金がしやすくなりました◎
