本記事は、ぽち。氏の著書『ふたりで始めた貯まる暮らし』(清流出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

貯金
(画像=lovelyday12 / stock.adobe.com)

コツコツやれば必ず貯まる「先取り貯金」のすすめ

お給料をもらったらまずは貯金分のお金をよけておきましょう。

これぞ、「先取り貯金」です。

「ある分だけ使っちゃって、貯金ができないんです」というご相談をいただくことも多いのですが、先取り貯金をしておけば、残りのお金を全部使いきっても、まったく問題ナシ。

「今月も全部使ってしまった(貯金できなかった)」という罪悪感もナシ。

逆に、「このお金(余った分)は、全部使ってもいいんだ!」と、ちょっぴり嬉しい気持ちにもなるはずです。 「お金を使いきっていい!」って、ちょっとワクワクしませんか?

先取り貯金のいいところは、見通しがつくこと。

たとえば、毎月2万円を先取り貯金します。

半年後には12万円。
1年後には24万円。
2年後には48万円。

どのぐらいのペースでいくら貯まるか、具体的に想像できます。

将来やりたいこと、買いたいものがあるなら、計画的に貯めることができちゃいます。

余った分だけ貯める方法だと、月の貯金額に差が出てしまいます(多い月もあれば、まったく貯金できない月もあったりして)。

貯金が苦手という人は、貯金額が少ない(もしくはまったく貯金ができない)という人が多いのでは? というのも、かつての私が、まさにそうだったから。

「貯金ができない → イライラ、モヤモヤがおさまらない → 貯金ってなんか苦手 → 欲求不満から散財 → やっぱり今月も貯金できない」こんな負のスパイラルを断ちきりたいですよね?

先取り貯金は地味ですが、毎月コツコツ続ける(続けようとする)ことで、着実にお金が貯まるようになりますよ。

無理しないのも長続きのコツ

貯金のがんばりすぎに注意!

何事も、ほどよくが大事。

「早く貯めたい」「貯めなくちゃ」と焦る気持ちも、とてもよくわかります。

でも、毎月の貯金額を多くしすぎてしまうと、やりくりがしんどくなって長続きしません。

一気に貯まるものではないからこそ、毎月少額でもコツコツと続けるのが大事なんですね。

貯金をがんばりすぎて、貯金に手をつけてしまうという負のループに陥らないように。

「先取り貯金額」が多ければ多いほど、やりくりするための生活費や自由費はどんどん減りますよね?

生活費や自由費が少なすぎると、やりくりのお金が厳しくなって、「先取り貯金」に手をつけてしまうことになるかもしれません。

せっかく貯金額を多くしてがんばっても、それでは意味がないですよね?

「この金額なら無理なく貯められるかも」という最低限の金額で、まずは先取り貯金を始めてみてください。慣れてきて余裕ができてきたら、金額をちょっぴり増やせばいいんです◎

無理は厳禁ですよー!

ちょっとズボラくらいが長続きのコツ

出費の誤差は気にしない!

出費は端数“切り上げ”、収入は端数“切り捨て”で記録するのがおすすめ。

実は、切り上げ、切り捨てで計算するといいことがたくさんあるんです。

出費を端数“切り上げ”にすれば、実際よりも手元に残る金額がちょっぴり多くなります。

「あら、思っていたよりもお金が残ってる!?」って、ハッピーな気持ちになれます。

また、収入を端数“切り捨て”にすれば、実際よりも少ない金額を記録していることになるので、知らないうちに端数分のお金が貯まっていきます(わーお)!

1円、10円単位で計算しなくていいって、とても楽で、いいものなんです。

家計簿は毎日書かない!

みんな、毎日忙しいですよね。

きっと、「家計簿をつける余裕も気力もゼロ」なんてこともあるでしょう。

だから、暇なときにまとめて記入すればOKです。

私はお財布にレシートがたまってきたタイミングでまとめてつけていました。多いときは10日分をまとめて記入することも!

たとえ10日に1回でも、続けることが大事だから、それでいいんです。

記録を忘れたり間違えたりしても気にしない!

結局は手元に残っているお金が「すべて」ですから。「あー、いくら使ったか思い出せない」と落ち込む必要はまったくなし!

そんなことでやる気をなくして家計管理をやめてしまうより、「少しくらい間違ってもいいや!」と開き直って続けられるほうがよっぽどいいです。

つきなみだけど、貯まる方程式はコレ!

収入-(生活費+固定費+先取り貯金)=自由費

やっぱり大切なのは「先取り貯金」なのですね。

そのための家計の計算式、覚えておきましょ。

市販の家計簿
市販の家計簿には、「収入-支出=貯金」とよく書いてあります。「お給料から支出を引いて残った金額が貯金額」ということですね。「今月はこれだけ貯金ができたね」って家計簿を〆るタイミングで1か月のまとめ・見直しとして計算する感じです。
私の家計簿
それに対して私の計算式は、お給料をもらってすぐのタイミングで、「お給料(収入)」「生活費」「固定費」「先取り貯金」などを確認し、使っていい金額「自由費」を把握するためのものなんです(そもそも計算する目的が違うということ)。

毎月この計算式でお金を計算すると、魔法のように貯金がしやすくなりました◎
『ふたりで始めた貯まる暮らし』より引用
ぽち。
北海道在住。社会人8年目の29歳。福祉施設で働く管理栄養士。大学4年間で216万円の奨学金を借り、2022年末までに完済することを目標にする(地道な貯金生活のおかげで、予定通り完済)。フォロワー14万人のInstagram「ぽち。管理栄養士の貯金生活」で、真似してもらいやすい貯金方法や料理などについて投稿している。著書に『今も未来も大切にする しあわせ貯金生活』(自由国民社)。
Instagram:@pochi_pokepoke_money
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