この記事は2025年5月27日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

(画像=metamorworks/stock.adobe.com)
2025年5月27日(火)の午後12時時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
全体的にドルの上値が重い展開となっている。米ドル/円の日足チャートを見ても、一目均衡表の雲で跳ね返された後、ズルズルと下がって行き、まだ割れてはいないがほぼ142.00円に近いところにいる。
流れから行くと141円のミドルで止まるか、さらに下がって140円のミドルで止まるか、とにかくドルの下値トライがあると考えている。
トランプ米大統領は、米国で国債を発行し、有権者に対してお金を配る政策をこれからやろうとしているが、関税だけでは足りないため、どうしても国債を増発しなければならない。
そうすると国債価格が下落して債権の利回りが上昇する。今までは利回りが上昇するとドルが買われていたのだが、ここのところ相関性が崩れてきており、ドル・株・債権が全て下落するトリプル安方向に動きがちなのかと思っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、140.50~145.50円。今週に関しては140円を割れるイメージはないが、買い上がる方向はショートが溜まらない限りはないだろう。
よって戦略としては、引きつけてドルの戻り売りで臨みたい。具体的には144円近辺から150円台にかけて戻り売りをおこない、141円台、出来れば140円台で買い戻すイメージで考えている。
▽米ドル/円の日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。