この記事は2025年6月10日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Andreas/stock.adobe.com)

2025年6月10日(火)の午後12時時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

現在の為替相場は米中貿易協議の為、不透明で分かりづらい値動きが続いている。また協議の行方によってかなり大きな振れ幅があるとみている。

米中協議は、昨日9日(月)よりロンドンにて始まっており本日10日(火)も続くようなので、日本時間の夕方、ロンドン時間に何か出てくるという気がしている。

先週の米ドル/円は、142.50円割れを見越したショートポジションが結構あったものの、月~木の4日間で結局完全には割れずに6日(金)の米雇用統計を迎えた。

6日(金)は、やや予想より良かった雇用統計結果と145円割れ狙いのショートのカバーで145.09円付近まで上昇した。

米中貿易協議という見通しの分かりづらい状況を背景に、現在薄商いになっているように感じる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、142.00~146.00円。不透明な状況の為、広めの予想レンジとなっているが、仮に142.00円を割った場合は大きく円高方向に向かうだろう。

中長期的には、138円割れの下方向でみているものの、今週はそこまで下には行かないだろうし、142円もおそらく今週は割れないとみている。

戦略的には142円台ミドルは買いで入り、145円台から上は145.50~146.00円にかけて売り場探しをしたい。下がった場合は142.50~143.00円にかけて、逆張りになるが買い場探しをしてもさほどやられないのではないかと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

250610kobayashiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。