この記事は2025年6月9日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年6月9日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円以外の通貨は上昇と総じてドル売りが進んだ。そうしたなかで、円は週間では下落(-0.55%)となり取引を終えている。6月の月初週であり、米国から多くの経済指標が発表されたが、結果は強弱入り混じる内容だった。
6日(金)に発表された5月の雇用統計は、過去2カ月分の新規雇用者数に大幅な下方修正が入り、見た目ほど良好な結果ではなかった。米ドル/円の週間の値幅は2円71銭となり、あまり大きな動きにはなっていない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は、明後日11日(水)に米国では5月のCPIが発表されるが、やや強めの結果が予想されている。
先週からの流れを受け、オプション市場が織り込む予想変動率は低下、為替市場が徐々に動かなくなることを織り込んでいる。来週の日米の金融政策の発表を控え、やや材料不足の感が強い。
先週の米ドル/円の日足は陽線と陰線がほぼ交互に出現しており、方向感に乏しい。居心地の良い水準に収れんしてきているきらいもあり、こう着感を強める可能性が高い。高いところを買わず、安いところを売らず、レンジ取引に徹するつもりだ。
今週は米ドル/円で142.50~146.50円、ユーロ/米ドルで1.1300~1.1550ドル、ユーロ/円で163.00~166.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

▽ユーロ/円の日足チャート

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。