この記事は2025年6月18日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年6月18日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
ドル売りが巻き戻されている。昨日17日(火)の植田日銀総裁発言がややハト派に映るなか、FOMCのタカ派化期待に加え条件反射的な有事のドル買いも台頭しており、米ドル/円は145円台での値固めにトライしている。
一方、直近の米小売が顕著に弱含むなか、失業保険申請も上昇基調が継続しており、今年後半には米景気後退を見たドル売りが再開する可能性も相応に残されている。
いずれにせよ、目先の米ドル/円相場は、上値を探る展開となるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場心理を左右する中東情勢は、米国の攻撃参加も囁かれるなか、リスクオフのピークを見極める段階にある。ポジションリスクに細心の注意を払いながら、短期の上下動をフォローしつつ、市場のテーマシフトを起点とした大局の変化を逃さぬよう準備を進めたい。
目先は素直なドル買いを基本スタンスに、短期トレンドの転換点を迎えた可能性を念頭に置きつつ、突っ込み買いを避けた冷静な売買が無難だろう。
ヘッドラインリスクも警戒しながら、米ドル/円は押し目買い、ユーロ/米ドルは戻り売りから参入したい。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。