この記事は2025年6月23日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=maccc/stock.adobe.com)

2025年6月23日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落に転じ、ドルの買戻しが進む。

円は下落の最上位(-1.37%)に位置しており、それ以外の通貨にパフォーマンスで劣り、米ドル/円とクロス円が上昇している。

先週は中銀ウィーク、主要国では順に日本、米国、スイス、英国で金融政策が発表されたが、利下げはスイスのみで、それ以外はすべて据え置きだった。完全に想定内に終わり、あまり大きな動きにはなっていない。

米ドル/円の週間の値幅は2円55銭と、3週続けて縮小している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末に米国がイランの核施設を攻撃・成功裏に終了と報じられ、週明けのオセアニア市場では流動性が乏しいなか、ドルはギャップアップで寄付いている。

今週は明日24日(火)と明後日25日(水)にパウエルFRB議長が議会証言にのぞむ。ただ、先週にFOMCを終えたばかりで、目立った環境の変化もないことを加味すると、利下げは慎重という姿勢に変化はないだろう。

極度な材料難から、為替市場の予想変動率は急低下、市場が動かなくなることを織り込んでいる。当面、ヘッドラインに警戒しながら、静かに円売りを進めるつもりだ。

今週は米ドル/円で144.50~148.00円、ユーロ/米ドルで1.1350~1.1600ドル、ユーロ/円で166.50~170.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。