
総括
FX「ボラタイル・ランド、4月最弱、5月最強、6月は」南アランド見通し
「通貨7位、株価7位」
「予想レンジ 南アランド円7.8-8.3」
(ポイント)
*今朝は、米のイラン核施設を受けドルスタート
*ランド円は先週終値と大きく変わらず8.07-10でスタート
*南アランドはボラタイル、4月最弱、5月最強、6月は
*5月消費者物価とインフレターゲット引き下げ問題
*5月小売売上は大幅増
*次回政策金利は7月31日
*イスラエル問題で米国と対立
*南ア産出の鉱産物価格は今年上昇
*3度目で予算案は可決されるか
*OECDに低成長を指摘される
*中国は、アフリカ53カ国の関税撤廃へ
*株価指数は史上最高値圏から小反落
*1Q・GDPは前年同期比0.8%増
*米国からのLNG輸入を提案
*EU、南アに51億ドル規模の投資表明
*南ア貿易相手国、一に中国、二に米国
*今年秋にAGOA法(南アから米国への免税輸出)の見直し
(ボラタイルなランド、4月最弱、5月最強、6月は)
4月は月間最弱、5月は一転月間最強。6月はここまで6位。南アランドはボラタイル。
良い材料も含め問題山積。それゆえに高金利。年初来では7位で対円2.52%安。
南ア株価指数は年初来12.62%高、10年国債利回りは10.04%。
(5月消費者物価とインフレターゲット引き下げ問題)
5月の消費者物価の前年比上昇率は2.8%と前月から変わらずで、予想と一致した。インフレターゲット(3-6%)下限を下回った。
食品・エネルギーなど変動の大きい項目を除いたコアインフレ率は前年比3.0%。
中銀は、既にインフレターゲットの引き下げを提案している。クガニャゴ総裁は、「インフレターゲットの変更には財務相の承認が必要だが、協議は進んだ段階にある」と述べた。
またタ-ゲット引き下げは「長期の構造的に低いインフレ率と金利の実現につながり、需要側・供給側双方に恩恵をもたらす可能性がある」と述べた。
(5月小売売上は大幅増)
5月小売売上は前年比で5.1%増、予想は3.1%増、前月は1.2%増(R)。
これは1月以来の大幅な伸びであり、主に一般小売店(5.3%増)と繊維・衣料・履物・皮革製品の小売店(12.5%増)が牽引した。
(次回政策金利は7月31日)
次回政策金利は7月31日で時間がある。今週は2Q消費者信頼感指数、5月生産者物価、来週は5月貿易収支、6月製造業PMI、2Qインフレ期待の発表がある。
(イスラエル問題で米国と対立)
米国と南アの外交関係は首脳会談でやや緊張が解けたが、南アが反イスラエルの立場をとっていることで米国との対立が深まる可能性はある。