「HOMURA」はレイズの鋳造技術の粋を集め、美しさと機能性を高い次元で融合させたプレミアムブランド。大人のスポーツスタイルをコンセプトに掲げ、造形美を追求し続けてきた「HOMURA」が、次に目指したのはラージP.C.D.ホイールです。2024年1月にブランド初となるハイエース専用「2x9L-RA」を発売。2025年6月にはブラッククロームカラーを纏わせた精悍さを強調した「2x9L-RA ジェットブラックエディション」を追加しました。今回は「HOMURA」ブランドの新境地となる「2x9L-RA」について詳しく紹介します。
ハイエース用ホイールの問題点を「HOMURA」が「2x9L-RA」でアップデート

2011年のブランド誕生以来、普遍的なクロススポークデザインを主軸としてレイズの最新のデザイン設計を加えた優美なホイールを提案し続けてきた「HOMURA」。
「2x9L-RA」は、ハイエースやSUVなどの貨物車規格の車両に採用されるラージP.C.D.ホイールが抱える、リム径に対してサイズが小さく見えてしまう問題を解消すべく生み出したホイールです。
「2x9L-RA」はラージP.C.D.のメッシュホイールでありながら、スポークを極力長く見せるディスク設計によってホイールをより大きく見せるとともに、ディープリムによって平面的なハイエースのサイドビューに立体感のアクセントを加えます。

アウターリムには「A.M.T.(アドバンスド・マシニング・テクノロジー)」によるマシニングロゴを刻印することで特別感を演出し、カラーリングと装飾を一体とした「RALC(レイズ・アラウンド・リップ・コンセプト)」に基づく新設計のリムデザインを採用しました。
他に類を見ない独創性を備えた「2x9L-RA」は、新時代のハイエース向けスタンダードとなるべく生まれた鋳造1ピースホイールです。
ラージP.C.D.ホイールの二律背反を払拭するデザイン設計

「2x9L-RA」の基本形状は、ハイエースでは王道とも言える2×9クロススポークとディープリムを組み合わせたメッシュホイールです。しかし、クロススポークの足長感とリムの深さは両立が難しい実情があります。
スポークを長く見せようとするとリムを浅くせざるを得ません。一方でリムを深く確保するとホイールは小さく見えます。こうした二律背反を払拭すべく「2x9L-RA」にはさまざまな工夫を投じました。

変えようがない大きなハブ周りは、ハブセンターのサークルデザインを極力小さくし、スポークをより長く見せることで根本的な問題を解消。また、リムエンドは1段低めてからアウターリムを立ち上げることで、リムをより深く見せるとともに「コの字型」の断面形状がねじれ剛性の強化も担います。
以上の工夫によりスポークとリムの相反する要素を両立させることに成功。加えて「RALC」に基づく、カラーリングを織り込んだリムデザインも「2x9L-RA」の大きな特徴です。

カラーバリエーションは光沢を抑えた黒の単色となる「セミグロスブラック」、超高輝調塗装の「グレイスシルバー/リムDMC」と「グレイスゴールド/リムDMC」の3色に加え、新たに追加された「ジェットブラックエディション」は「ブラッククロームコーティング/リムDMC」を採用しています。
「リムDMC」モデルは、リムの内側とアウターリムにダイヤモンドカット加工を施し、鏡面のような輝きを付与。アウターリムの切り欠き部には、あえて塗装を残すことでA.M.T.による精巧なマシニングロゴがさらに映えるようにデザインしました。
こうした、A.M.T.とカラーリングを基盤としたレイズの新たなリムデザイン手法が「RALC」です。
美しさと機能性、信頼性を備えたハイエース向けプレミアムホイール

「2x9L-RA」のサイズラインナップは、ハイエースに最適な17インチ×6.5Jと18インチ×7.5Jの2サイズであり、インセット値はどちらも+38mmです。いずれのサイズでも4色すべてのカラーが選べます。
ホイールの強度に関しては、国土交通省が定める安全基準「JWL/JWL-T」規格よりもあらゆる項目でより厳しいテストを課す、レイズの自社規格「JWL/JWL-T +R」に基づいて強度評価試験を実施。
完成品は最新の精密検査機器を用いるほか、熟練の職人の手により磨き上げ、目視によりホイール1本1本の仕上がりを確認しています。

これらの徹底した品質管理により、「2x9L-RA」を含むレイズのすべてのラージP.C.D.ホイールはドレスアップ要素だけでなく、プロユースにも耐える高い信頼性を備えています。
数多あるハイエース向けホイールのスタンダードとなるべく、「HOMURA」で確立した最新のデザイン設計と鋳造技術を注いで完成させた鋳造1ピースホイールが「2x9L-RA」です。