外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年10月1日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼30日(火)の為替相場
(1):RBA 政策金利据え置き
(2):英4-6月期GDP・改定値 修正なし
(3):独失業率 予想通り
(4):独CPI 前月から伸び加速
(5):米大統領「政府機関閉鎖となれば職員を大量解雇」
(6):米JOLTS求人件数 前月をわずかに上回る

▼30日(火)の株・債券・商品市場

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30日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:30日(火)午前6時10分~1日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA 政策金利据え置き

豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利を3.60%に据え置いた。声明で「7-9月期のインフレ率は8月会合時の予測よりも高くなる可能性がある」としてインフレ再燃に警戒感を滲ませた。また、「金融環境は年初から緩和しており、これは一定の効果を発揮している模様だが、これまでの利下げの効果が十分に現れるまでにはしばらく時間がかかる」と表明。追加利下げに慎重な姿勢を示したとの見方から豪ドル買いが優勢となった。

(2):英4-6月期GDP・改定値 修正なし

英4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比+0.3%と、予想通りの結果で速報値からの修正はなかった。

(3):独失業率 予想通り

独9月失業率は6.3%、同失業者数は1.40万人(予想:6.3%、0.80万人)だった。これより前に発表された独8月小売売上高は前月比-0.2%と予想(+0.6%)に反して減少した。

(4):独CPI 前月から伸び加速

独9月消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で前年比+2.4%となり、8月の+2.1%から伸びが加速。市場予想(+2.2%)も上回った。その後、ラガルド欧州中銀(ECB)総裁は講演で「インフレに対するリスクは、いずれの方向にもかなり抑制されているようだ」との見解を示した。

(5):米大統領「政府機関閉鎖となれば職員を大量解雇」

米国のトランプ大統領は、予算切れで政府機関の一部が閉鎖されれば、政府職員を「大量に解雇する可能性がある」と発言。さらに、職員解雇なら「民主党のせいだ」と述べた。米国では、新会計年度入りを目前に予算案を巡る与野党協議が難航しており、このままつなぎ予算が成立しなければ10月1日から政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる。

(6):米JOLTS求人件数 前月をわずかに上回る

米8月JOLTS求人件数は722.7万件と市場予想(720.0万件)および前月(720.8万件)をわずかに上回った。採用率、解雇率はともに低水準で米国の労働市場が停滞していることをあらためて示す結果となった。同時に発表された米9月消費者信頼感指数は94.2と市場予想(96.0)を下回り、2カ月連続で低下した。